社会
今回紹介するのはこちら。 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える (ちくまプリマー新書) 作者:石田 光規 筑摩書房 Amazon 私は天邪鬼な性格なので、世の中でよいとされているものがあると「ほんまかいな」と思ってしまう人間です…
ブログの最終更新が昨年の5月になっていて驚きました。 私もいい年になってイロイロ忙しくなってしまったのがおもな理由ですが、このところちょっと余裕も出てきたので、ぼちぼちブログのほうも再開していきます。 ということで、再開の第一発目はこの本。 …
サクッとわかる ビジネス教養 地政学 新星出版社 Amazon 地政学というのはわかるようでよくわからない学問であります。 実際、本書の冒頭、「はじめに」で監修を務めた奥山真司さんも次のように述べています。 地政学とは何なのでしょう。研究者によっていろ…
道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心 作者:管賀 江留郎 発売日: 2016/05/11 メディア: 単行本 鎌倉時代に浄土真宗を起こした親鸞は「他力本願」「悪人正機」という考え方を世に打ち出しました。 この考え方を端的に表現しているのが、有名…
アルベール・カミュの随筆『シーシュポスの神話』には、神々の怒りを買ったシーシュポスが、ひたすら山の山頂に岩を運び続ける罰を与えられるという話があります。 でもシーシュポスが苦労して山頂に岩を運んだ瞬間、岩は絶対に山のふもとまで転がり落ちてし…
この間、とある出版社のマーケティング担当者の方に聞いた話なのですが、裏社会をテーマにした某マンガの売上をアップさせるため「パニックマンガとして描いてください」という要望を作者に伝えて内容を変更していってもらったところ、人気が出るようになっ…
成功者たちの本が世の中には溢れています。 なぜ人々が成功者たちの本を読みたがるかというと、「彼らの真似をすれば自分も成功者に慣れる」という考え(信仰?)があるからです。 ロジック自体は明快で、「成功するには正しい方法がある。そのロジックを知…
仕事の忙しさがかなり軽減されてきているので、読書ペースが加速している今日このごろです。 Kindle Unlimitedもラインナップがけっこう変わっていたので、ガンガン読み進めています。 で、今回紹介するのはこちら。 日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義…
私は普段、ビジネス系の実用書をつくっています。 実用書は「役に立つ」ことが求められます。 私がつくるような本の読者の目的は、その本を「読む」ことではなく、その本を読むことによって得られる「なにか」であるわけです。 これが小説などと毛色がちがう…
世界を一変させるテクノロジーの誕生はたびたび起きてきました。 たとえば活版印刷、自動車、インターネットなどですね。 ただ、じつはそうしたイノベーションで大きな役割を果たすのは、そうした新しい技術そのものを生み出した人というよりも、それを広く…
昨今のビジネス実用書は二極化が進んできています。 めちゃくちゃ簡単な本と、めちゃくちゃ難しい本です。 簡単な本はとにかく図版やイラストを使い、改行をたくさんして余白を多くし、大きな見出しなどをたくさん挟んで、いわゆる「文字文字しさ」を軽減さ…
ONE PIECEがいま「ワノ国編」をやってますね。 ONE PIECE 95 (ジャンプコミックス) 作者:尾田 栄一郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/12/28 メディア: コミック 最近はジャンプの立ち読みもしなくなったのですっかり話についていけなくなりましたが、…
今年は仕事が忙しくてかなり本を読む量が減ってしまいました。 いや、言い訳をすると、本は読んでいるのです。 ただ、仕事の資料として読まなければならない本が多く、著者がかなり偏っているので、そういう場合はレビューを書いたりブログ記事にしたりしな…
私は人と議論しない人間なのだけど、もちろん、ネットやSNSなどを周遊していて、思わず胸クソが悪くなるような意見を目にすることもある。
社長の発言でなにかと話題になった幻冬舎だが、もちろん、いい本だってたくさん出ている。
最近は高齢ドライバーによる自動車事故がニュースで取り上げられることもあり、一部、過激な意見の持ち主だと「ある一定以上の年齢になったら運転免許証を取り上げろ」などという意見も見られる。
ちょっと古いが、2015年にマイナビが行った「うさんくさい職業ランキング」がある。それによると、ワースト10の結果がこちら。
「戦争」という言葉は、基本的に「国家同士の争い」というコンテクストで語られることが多い。
本日紹介するのは、新書対象2018に選ばれたこちらの一冊。 「新書大賞」というのは中央公論新社が開催しているもので、独自にその年の「最高の一冊」を勝手に選んでランキングするという、まあ端的に言えば「話題作りのための賞」だ。
ドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領に決まったのが2016年11月のことだ。
AIをめぐる論説は大きく2つにわけられる。
AIとかロボットがこれからどんどん人間の仕事を奪っていくとかいわれている今日この頃、みなさんいかがお過ごしだろうか。
いろいろな言葉が変わった。
テレビのニュースを見ていたら「年明けうどん」というものが紹介されていた。簡単に言えば、「年越しそば」と対になる言葉で、さぬきうどん振興協議会がうどんを買わせるために新たに根付かせようとしている行事である。 ※今回のエントリーは一部、卑猥な画…
現代社会に生きる人は誰しも、多かれ少なかれ「固定観念」や「常識」「思い込み」を背負って生きている。
今回紹介する本はこちら。 中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク 作者: グレゴリウス山田 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2017/01/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る かつて実在したさまざまな職業をSRPG風に…
今回紹介する本はこちら。 補給戦―何が勝敗を決定するのか (中公文庫BIBLIO) 作者: マーチン・ファンクレフェルト,Martin van Creveld,佐藤佐三郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2006/05/01 メディア: 文庫 購入: 24人 クリック: 232回 この商品を…
今回紹介する本はこちら。 乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫) 作者: 外山滋比古 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2016/09/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ベストセラー『思考の整理学』の著者、御年90歳を超える「知の巨人」が書いた、読…
今回紹介する本はこちら。 群衆の智慧 (角川EPUB選書) 作者: ジェームズ・スロウィッキー,小高尚子 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2014/10/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る アメリカのビジネスコラムニストが書いた群…
今回紹介する本はこちら。 犬の力 上 (角川文庫) 作者: ドン・ウィンズロウ,東江一紀 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2009/08/25 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 175回 この商品を含むブログ (188件) を見る 犬の力 下…