本で死ぬ ver2.0

基本的には本の話。でもたまに別の話。

社会

文末に(微笑)を使うのはキモチワルイからやめてほしい~『アンドロイドレディのキスは甘いのか』のレビュー~

インターネットを回遊していると、たまに「人をイラつかせる文章」に出会うことがあると思う。 本を読んでいると、あまりそういう文章に出会うことはない。おそらく編集者が目を通しているからだと思うのだが、それでも、たまーに読んでいてイライラする文体…

貧困ビジネスとしての奨学金~『「奨学金」地獄』のレビュー~

今回紹介する本はこちら。 「奨学金」地獄 (小学館新書) 作者: 岩重佳治 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/02/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 子どもの貧困問題をきっかけに奨学金の底知れない闇を知り、奨学金の返済が困難な人々の支…

中年の声なき声の代弁者~『平均的サラリーマンの最強の生き方』のレビュー~

先日こちらの本を読んだのだが、文字を目で追いながら、私は少なからぬカルチャーショックを受けた。 平均的サラリーマンの最強の生き方 なぜかうまくいってる人が大切にしている7つのこと 作者: チーム安部礼司+TOKYO FM 出版社/メーカー: マガジンハウス …

人工知能では仕事が奪われない理由~『人工知能の哲学』のレビュー~

今回紹介する本はこちら。 人工知能の哲学 作者: 松田雄馬 出版社/メーカー: 東海大学出版会 発売日: 2017/04/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 京大工学部を卒業し、ニューラルネットワークの研究やブレインウェア(脳型コンピュータ)の開…

お金持ちになるデメリット~『お金持ちの教科書』のレビュー~

今回紹介する本はこちら。 お金持ちの教科書 作者: 加谷珪一 出版社/メーカー: CCCメディアハウス 発売日: 2014/01/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 経営やIT、資産運用のコンサルをする傍ら、自身も億単位で金を動…

地政学がわかれば、歴史やニュースがおもしろい~『あなたも国際政治を予測できる!最強兵器としての地政学』のレビュー~

今回紹介する本はこちら。 あなたも国際政治を予測できる! 最強兵器としての地政学 作者: 藤井厳喜 出版社/メーカー: ハート出版 発売日: 2016/09/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 国際政治学者の先生が書いた地政学の本だ。

映画4本のレビュー~『ゴーストバスターズ』『キング・オブ・エジプト』『シャッターアイランド』『リリーのすべて』

週末にまとめて4本、映画を見たので、ザザッとレビュー。

「虐殺の文法」の正体~『帰ってきたヒトラー』から考える~

帰ってきたヒトラー コレクターズ・エディション [DVD] 出版社/メーカー: ギャガ 発売日: 2016/12/23 メディア: DVD この商品を含むブログ (4件) を見る 映画『帰ってきたヒトラー』を見た。

『芸術起業論』と日本語のコンテクストと『けものフレンズ』について

すっごーい! あなたは芸術のコンテクストを理解してマネタイズするのが得意なフレンズなんだね!

文学には社会不適合者が必要だ~『こちらあみ子』のレビューなのか?~

映画『ドクター・ストレンジ』を見てきました。

『マネー・ショート』が思ったよりもおもしろかった

先日、まったく意図しないところで映画を一本見た。 おもしろかったのでレビューを書いておく。

年末年始はとりあえずこの本を読んどけ10選 2016年版(エッセー・ノンフィクション・その他編)

年の瀬も近づく今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

『平気でうそをつく人たち』を呼んで正義と悪を考える

出版社で働いていると、たまーに出版物の内容について一般の人から電話で問い合わせがあったりする。 (このエントリーは1万字くらいあって、かなり長いので注意!)

東急電鉄の広告が批判される本当の理由

東急電鉄の動画が話題になっていて、ちょっと思ったことがある。

『怒り』を観て失敗した

映画『怒り』を観てきた。原作は読んでない。

『奴隷のしつけ方』のレビュー~現代にも、奴隷の人と、そうじゃない人がいる~

たいていの苦悩が、一晩寝ると収まる徒花です。ちなみに、今回も長い。

『老人Z』を見て、老後に一番必要なものを考える

そういえば最近は「老人」という言葉を聞かなくなったなぁと思った徒花です。

『見てる、知ってる、考えてる』を読んで義務教育を考える

子どもが苦手な徒花です。あとグリーンピースも。

『言ってはいけない 残酷すぎる真実』のレビュー

ポケモンGOをインストールしようとしたら「お使いの端末はこのバージョンに対応していません。」という非情すぎるメッセージが表示されたことでこの世に絶望し、道端で遊んでいる人を見かけるとこっそり「(スマホよ)爆発しろ!」と呪いをかけるなどすっか…

『議論のレッスン』を読んで日本人の口癖「やっぱり」の正体を考える

最近、家の帰り道でみかける猫に子どもが生まれているのを発見してひそかにほっこりしている徒花です。

『脳内麻薬』のレビュー~愛はお金で買えます……脳科学的には~

ブロガーに「なぜあなたはブログを書いているのですか?」と質問すると、いろいろな答えが返ってくるだろう。

『反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書』のレビュー~なぜあなたはスパモン教に入らないのか?~

Church of the Flying Spaghetti Monster 今回は宗教の勧誘です。

ラノベの書き手は人工知能になるかもしれない

こちら、人工知能が書いた小説が文学賞の一次審査を通過したというニュース。

『新しい道徳』ほかのレビュー~難しい本に出会ったら、読むのはやめてしまおう~

ふとしたきっかけがあり、「倫理」に興味を持った。

『保育園義務教育化』のレビュー~古市氏の主張の根底を勝手に分析する~

徒花はお酒は飲まない(とういか、飲めない)が、タバコは吸う。スッパスッパ吸う。

『本の逆襲』のレビュー~本を持つことがステイタスになる時代~

2XXX年、日本で最後に残っていた書店が、ついに閉店した。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に参加したヨ!~“真の暗闇”を体験するイベント~

先日、外苑の近くにあるワークショップ施設「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(通称DID)」に行ってきた。今回はそのレポートをお送りする。

『ポリアモリー 複数の愛を生きる』『はじめての不倫学』のレビュー~ベッキーの不倫問題とポリアモリー~

タレントのベッキーがバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル、川谷絵音(かわたに・えのん)と不倫していたということでニュースになっていて、今朝、ふとフジテレビの『にじいろジーン』の冒頭をちらっと見ていたら、まったくなんの説明もなくサラリと番組が…

LGBT関連本のレビュー

セクシャルマイノリティー、いわゆるLGBTの人たちの話題が去年はわりと話題となった。従来までの扱いの違いは、それまで「テレビの中にしかいない人たち」だったのが、「実際に自分たちの周りにいる人たち」に焦点が移ってきたことだろう。

『日本がアメリカに勝つ方法』のレビュー~対立が先鋭化する時代の中で~

哲学の有名な話のひとつに、ソクラテスの「無知の知」がある。