本で死ぬ

基本的には本の話。でもたまに別の話。

年末年始はとりあえずこの本を読んどけ10選 2016年版(エッセー・ノンフィクション・その他編)

f:id:Ada_bana:20161229101541j:plain

年の瀬も近づく今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 

 

もくじ

 

年末年始はきっとみんな暇で死ぬと思うので、私が2016年に読んだ本の中でおもしろかったものを10冊選んで紹介する。

「ビジネス・実用書・自己啓発編」はこちら

「小説編」はこちら

 

①『われ笑う、ゆえにわれあり』土屋賢二

 

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

 

 

哲学者のセンセが書いたエッセー。非常にくだらないことを哲学的に考えている日常をつづっているが、とにかくユーモアのセンスがあり、読んでいて笑える。感想はこちら

 

②『困ってるひと』大野更紗

 

([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫)

([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫)

 

 

非常に珍しい難病におかされた女性がその七転八倒振りを赤裸々につづったエッセー。本人はかなりたいへんな経験をしているのだが、それをユーモアたっぷりに、笑える軽やかさで表現しているのがいい。感想はこちら

 

③『モチーフで読む美術史』宮下規久朗

 

モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)

モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)

 

 

西洋絵画に描かれている動物や小物にこめられた意味を解説してくれる一冊。トピックスごとに短くまとめられており、読みやすい。感想はこちら

 

④『幽霊学入門』河合祥一郎ほか

 

幽霊学入門 (ハンドブック・シリーズ)

幽霊学入門 (ハンドブック・シリーズ)

 

 

幽霊の存在について、国内海外の様々な識者(?)が持論を展開していく一冊。単に幽霊のみならず、超常現象全般にまつわる知識を学べる。が、ちと内容がディープめで難しいので注意。感想はこちら

 

⑤『イーハトーブ乱入記』ますむらひろし

 

イーハトーブ乱入記 ――僕の宮沢賢治体験 (ちくま新書)

イーハトーブ乱入記 ――僕の宮沢賢治体験 (ちくま新書)

 

 

宮沢賢治が大好きなマンガ家、ますむらひろし氏が自身の作品と『銀河鉄道の夜』についての分析を書いた新書。文芸作品をマンガ化することで始めて気づく、マンガ家ならではの考察は一読の価値アリ。感想はこちら

 

⑥『愛するということ』エーリッヒ・フロム

 

愛するということ

愛するということ

 

 

「愛」について正面からマジメに論じた哲学書。けっこう難解だが、「愛は技術である」と断言するフロム先生の哲学を知れば、これまで「知ったつもりになっていた」愛の正体が浮かび上がる。感想はこちら

 

⑦『奴隷のしつけ方』マルクス・シドニウス・ファルクス

 

奴隷のしつけ方

奴隷のしつけ方

 

 

ローマ時代の一市民が語るという体裁で、古代ローマの奴隷制についてユーモアたっぷりに学べる一冊。これを読めば、フィクションにでてくる奴隷とだいぶ違うことに気付くとともに、実は現代社会にも「奴隷」がたくさんいることに気づくはず。感想はこちら

 

⑧『反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書』ボビーヘンダーソン

 

反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書

反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書

 

 

人類を想像した偉大なる空飛ぶスパゲッティ・モンスターの教えを人々に広めるために書かれた宗教の本。……に見せかけ、進化論に反論するID論者をおちょくりつくした本である。いろいろ工夫がされていて、読んでいるといろいろおなかいっぱいになる。感想はこちら

 

⑨『作家の収支』森博嗣

 

作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)

 

 

ミステリ作家、森博嗣氏が作家としての自分の収入について忌憚なく、冷徹につづった新書。

小説家になりたいという願望がある人は読んでおいてまず損はない。

感想はこちら

 

⑩『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』飲茶

 

史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫 や 33-2)

史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫 や 33-2)

 

 

東洋の哲学者たちが何を伝えたかったのか、それをめちゃくちゃわかりやすく教えてくれる一冊。とにかくたとえがわかりやすく、読んでいるとぐいぐい引き込まれる。感想はこちら

 

⑩『平気でうそをつく人たち』M・スコット・ペック

 

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

 

 

自己中心的な人間の腹黒すぎる心理を抉り出す心理学系の一冊。本書に出てくる人々はごくごく普通の生活を送っているが、彼らの思考と行動は驚くほど周りの人間に悪影響を与えている。感想はこちら

 

ベスト・オブ・ベストは……

 

ベスト・オブ・ベストは『われ笑う、ゆえにわれあり』(土屋賢二)

やはり、学術書などはわかりやすさも大事だが、それと同時にどれだけユーモアを混ぜて「楽しめるか」が大事なのではないか。

 

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

 

 

ではよいお年を。