本で死ぬ ver2.0

基本的には本の話。でもたまに別の話。

You、宇宙にお任せしちゃなYo~『夢がかなうとき、「なに」が起こっているのか?』のレビュー

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世の中にはスピリチュアル系と呼ばれるジャンルがあって、個人的には次のような階層を形成していると考えている。

 

1.ビジネステクニック系

こういうテクニックを使えば仕事が効率よく、短時間で、しかも高品質になるよ!

 

仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?

仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?

 

 

 

2.ビジネス心理系

人間の脳みそとかからだの作りはこうなっているから、コレコレこういう風に考えればヤル気が持続したりアイディアが生まれたり、チームをうまくマネジメントできるよ!

 

すぐやる!  「行動力」を高める“科学的な

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な"方法

 

 

 

3.自己啓発系

大成功を収めるには目的意識とか使命感とか情熱が大事で、それを潜在意識(無意識)に刷り込むくらい習慣化すれば成功できるよ!

 

世界最強の商人 (角川文庫)

世界最強の商人 (角川文庫)

 

 

 

4.スピリチュアル系

とにかく神様とか宇宙とか不思議なパワーの力を借りて「自分はできる!」と信じればそれが叶うよ!

 

成功している人は、なぜ神社に行くのか?

成功している人は、なぜ神社に行くのか?

 

 

 

 

読んでもらえばわかると思うが、1から4になるに従い、だんだん胡散臭くなる。
少し言い方を変えれば、具体論から抽象論になり、すごくよく言えば普遍的になっていくわけだ。

例を変えれば、「タスク → 目標 → 目的 →夢」みたいな言い換えだと思ってもらえればいい。


で、今回紹介するのはこのなかの4に該当する、ド直球のスピリチュアル本である。それがこれだ。

 

夢がかなうとき、「なに」が起こっているのか?

夢がかなうとき、「なに」が起こっているのか?

 

 

最終的には「宇宙におまかせすれば大丈夫」と言い切る。

しゅごい。

 

 

 

というわけで、私もこのブログの更新を宇宙にお任せしたくなってきた次第だが、結局宇宙に「ブログを更新しておいてください」とお任せすると、宇宙は私のお願いを聞くと私の体を動かしてブログを更新させるので、結局私の労力は変わらないわけだ。

 

 

 

 

 

ところであなたはRPGゲームをするだろうか。

しない人には、以下の話はちょっとわかりにくいかもしれない。

 

RPGではクリティカルヒットというのがある。攻撃がたまに相手の急所に当たったことになり、通常攻撃なのに威力が倍増するのだ。

 

で、もし村人のあなたが勇者からこんな質問を受けたら、なんと答えるだろうか。

「どうすれば、いっぱいクリティカルヒットが出せますか?」

私だったらこう答える。

「敵といっぱいエンカウントして、いっぱい攻撃すればいいんでない?」

 

 

ただし、ゲームの中の世界は親切なので、あるショップに行くとこんな武器がおいてあったりする。

「この武器はクリティカルヒットが出やすいですよ(当社比)」

私に質問してきた勇者は私のアドバイスを無視して、武器屋の主人を説明をよく読んでからこの武器を購入するわけだ。

そして彼はその武器を眺め回して、ふくろのなかに入れて満足する。

 

 

それを傍から見ていた私は心の中でひっそりとツッコむ。

“武器は装備しないと意味がないぞ!”

もちろん、私は話しかけられないと台詞を口にしないが。

 

 

話を本に戻そう。

本書の中では「100日で願いをかなえる秘伝のアレ」というのが書かれている。

この「秘伝のアレ」は紙とペンがあれば誰でも今日からできるものだが、著者はたぶん100人中3人も続けられないと述べている。

 

私は今日から、この秘伝のアレをやってみようと思う。

私は100人の中の3人になれるだろうか。

この武器を使い続けられるのだろうか。

乞うご期待である。

 

夢がかなうとき、「なに」が起こっているのか?

夢がかなうとき、「なに」が起こっているのか?

 

 

今回はこんなところで。

それでは、お粗末さまでした。