最近の売れてるビジネス書、実用書(2017年8月17日)
●取次や大手書店の売上データに個人的な感覚・好みをバイアスとして加えて選定
●新書、文庫は含まない
●基本的には最近発売された新刊がメイン
『論理的思考力を鍛える 33の思考実験』
パズル作家が書いた、大人のビジネスパーソンに向けたいわゆるクイズの本。「思考実験」という、いかにもリクツが好きそうな大人がしかつめらしく興味を持ちそうな言葉が非常にフックがきいている。
『無敵の思考』
無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21
- 作者: ひろゆき
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/07/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2ちゃんねるやニコニコ動画など、ネットメディアをけん引してきた実業家が語る自己啓発書。Amazonの評価は真っ二つに割れているが、少なくとも売れているのは事実。そして、評価が割れている作品はおもしろいことが多いのも、個人的経験からは事実。
『下がらないカラダ』
「発売3週間で5万部突破!」したらしい、“美腸ナース”の著者が教える体系維持の方法論。サンマークが得意とする健康本で、「1エクササイズたった15秒」というすんごくお手軽で効果が見込めそうな売り文句が消費者をうまく刺激する。
『小さな習慣』
アメリカのブロガーが書いた自己啓発の翻訳書。科学的に実証されたデータを多分に引用しつつ、自分の人生を変える小さな習慣を教えてくれる。自己啓発書らしからぬ、シンプルながらかわいらしい表紙が印象的。
『もっと、やめてみた。』
2016年に発売されたヒット作『やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方』の続編。マンガ家の女性が「ビニール傘」「ボディソープ」「深夜の居酒屋」など、多くの人がついついやってしまうことを意識的に止めてみた結果をマンガで楽しく学べる。
『まんがでわかる地頭力を鍛える』
安定の「まんがでわかる」シリーズ。ベストセラーのビジネス書作家が書いたヒット作が原作。27歳のがけっぷちOLがメンターから教えを請いながら成長していく物語は定番ながらなんだかんだわかりやすい。
『3日で変わる ディズニー流の育て方』
元ディズニーのカリスマトレーナーが書いた、ディズニー流の人材育成術。「3日で変わる」という明確な期限と効能をうたい、ディズニーという信頼のバックボーン。そして、にもかかわらず主張しすぎない装丁デザイン。発売は3月だがロングセラー中。
『ダ-クサイド・スキル』
グロービスの教授が教える「人を操るヒューマンスキル」の極意。「人を操る」というと、面田リストのようにちょっとした怪しさが漂うものだが、タイトルでそういった雰囲気を感じさせず、あくまで「裏側のスキル」という表現をしているのがうまい。
『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』
楽天の執行役員などを経験した華々しい経歴を持つ実業家が教える決算の読み方。同様の本はこれまでもあったが、興味深いのは「ECビジネスの決算」「FinTechビジネスの決算」「広告ビジネスの決算」など、業界を絞った内容にしてある点。