一度は見ていただきたいアニメ30選
サブカルとは「サブカルチャー」の略語であり、主流から外れた文化のことを指す。つまり、サブカル系男子とは世間一般で人気の高い作品からあえて外れた作品に価値を見出す天邪鬼なひねくれ者のことだ。かくいう私がそれである。
もくじ
- 1.『カイバ』
- 2.『サムライチャンプルー』
- 3.4.『PERFECT BLUE』『パプリカ』
- 5.『サウスパーク』
- 6.『モノノ怪』
- 7.『言の葉の庭』
- 8.『ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー』
- 9.『輪るピングドラム』
- 10.『ef - a tale of memories.』
- 11.『鉄コン筋クリート』
- 12.『マルドゥック・スクランブル』
- 13.『電脳コイル』
- 14.『サカサマのパテマ』
- 15.『LUPIN the Third 峰不二子という女』
- 16.『フリクリ』
- 17.『撲殺天使ドクロちゃん』
- 18.『CANAAN』
- 19.『秘密結社 鷹の爪』
- 20.『キノの旅』
- 21.『Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-』
- 22.『しおんの王』
- 23.『銀河鉄道の夜』
- 24.『APPLE SEED』
- 25.『メトロポリス』
- 26.『true tears』
- 27.『くもりときどきミートボール』
- 28.『瀬戸の花嫁』
- 29.『宇宙パトロールルル子』
- 30.『紅殻のパンドラ』
- おわりに
ということで、今回はそんなサブカル系男子にぜひ見ていただきたい個人的おススメアニメを紹介していこう。
1.『カイバ』
なんといっても徒花が一番おススメしたいアニメがこれ。監督は『ケモノヅメ』を手がけた湯浅政明氏。以下あらすじ。
「記憶」がデータチップとして保存でき、金持ちだけが肉体を引き継いで永遠の命を生きられる世界が舞台。ふと目覚めたときに一切の記憶を失っていたカイバは、さまざまな体を乗り継ぎ、人々と出会いながら、自分の記憶を取り戻す旅を始めるのだった。
ジャンルはSFで、キャラクターデザインは手塚治虫のように丸っこいかわいくてデフォルメが強め。しかし、ストーリーはシリアスそのもので、人がけっこう簡単に死んだり、セックスシーンがあったりするのでかなりアダルティである。全12話をすべて見終えたとき、かならずもう一度最初から見たくなるはずだ。そしてこの作品が提示するもうひとつのテーマは「愛」である。
2.『サムライチャンプルー』
渡辺信一郎監督の作品では『カウボーイビバップ』のほうが人気が高いかもしれないが、個人的な好みとしては断然こっち。以下あらすじ。
舞台は江戸時代。町娘・フウはとある理由から『向日葵の匂いのするお侍さん』を探すため、凄腕の2人のサムライ、ムゲンとジンを用心棒として引き連れて旅に出る。
ジャンルは時代劇モノ。バトルスタイルのまったくことなるムゲンとジンの殺陣シーンはかっこいいの一言に尽きる。
3.4.『PERFECT BLUE』『パプリカ』
今敏(こん・さとし)監督からはこの2作。現実・妄想・夢が入り乱れた世界で人間の狂気・暗く残酷な感情をテーマにし、独特な世界観を醸成している。
『PERFECT BLUE』
かつてアイドルとして活躍した霧越未麻(きりごえ・みま)は女優への転身を図るも、うまくいかない。ヘアヌードなど、理想とする自分から遠ざかっていく未麻は、あるときネット上で自分の行動が細かく記されているページを発見し、ストーカーがいると気づいた。
そのころ、未麻の周辺で関係者が次々と殺される殺人事件が発生。殺人は未麻のストーカーによって行われたものなのか?
『パプリカ』
主人公・千葉敦子は、他人と夢を共有できる装置・DCミニを使って治療するサイコセラピスト。だがある日、何者かによってDCミニが盗難され、他人の夢を操作して精神を崩壊させる事件が発生する。敦子は犯人を突き止めるため、夢の世界へと足を踏み入れるのだった。
ジャンルはサイコサスペンス。見どころはやはり幻覚や夢と現実が入り混じる不思議な世界観。見ているとだんだん自分の精神状態がおかしくなっていく。
5.『サウスパーク』
1999年からwowowなどで放送されていた作品。以下あらすじ。
アメリカのとある田舎町・サウスパークで暮らす小学3年生(のちに4年生)の男子4人組が織りなすハチャメチャコメディ。主人公役のスタン、ユダヤ人のカイル、骨太(デブ)のカートマン、つねにフードをかぶってモゴモゴ喋るケニー。彼らはもちろん、周囲の大人たちにも誰一人としてマトモな人物はいない。
ジャンルはギャグ。下品。セックス、ドラッグ、偏見、差別、罵詈雑言、ウンコ、オシッコ、虐待、殺人、強姦、パロディなど、良識を持つ人なら眉をしかめる要素をこれでもかとてんこ盛りにして、聖域なきタブーを突き進む。
6.『モノノ怪』
フジテレビの木曜深夜にやっているアニメ枠「ノイタミナ」はサブカル系男子御用達だ。個人的には『ピンポン』『四畳半神話体系』『空中ブランコ』『墓場鬼太郎』『働きマン』『パンチライン』あたりが好き。
主人公は年齢や本名などが一切わからない謎の薬売り。彼は江戸や明治などさまざまな時代に現れ、そのところどころで妖怪によって引き起こされるさまざまな怪異を解決していく。
ジャンルは、ジャパンホラー?かな。作画に加えて、色彩が素晴らしい。本物の和紙をテクスチャとして取り入れ、浮世絵や屏風が、さらにはクリムトの手法など、さまざまな美術的手法を駆使してオリジナリティあふれる世界を作り出す。
7.『言の葉の庭』
ここで新海誠監督の作品をひとつ。『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』など名作が粒ぞろいだ。以下あらすじ。
靴職人を目指す高校生・タカオは学校をさぼって新宿御苑で靴のデザインを考えていたとき、同じく仕事をさぼって昼間からビールを飲む女性・ユキノと出会う。逢瀬を重ねながら次第に惹かれあう両人だったが、じつはユキノがタカオの通う高校の教師だったと判明。さらに、女生徒からいじめを受け、ユキノは教師の職を辞して地元に帰ってしまうという。2人が本当の気持ちをぶつけ合ったとき、どんな結末が待っているのか。
ジャンルはヒューマンドラマ・恋愛。従来の作品において、その美しさは「光」によってなされていた。だが本作ではその美しさを「水(雨)」によって表現している点が特徴的だ。
8.『ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー』
いわゆるクレイアニメ。以下あらすじ。
自称天才発明家のウォレスと、彼と一緒に暮らす犬・グルミット。月がチーズでできていることを知り、2人はさっそくロケットを作って月旅行へと旅立つのだが、月には誰かが作った謎のロボットがいたのだった。
基本的にはコメディだが、ポップでかわいらしいキャラクターとは裏腹に、どこか画面全体からは静謐な雰囲気が漂う。明るい薄暗さ、といったところだろうか。
9.『輪るピングドラム』
サブカルアニメと言ったらやはり幾原邦彦監督は欠かせない。『少女革命ウテナ』『ユリ熊嵐』なども好きだ。以下あらすじ。
双子の兄弟である高倉冠葉(たかくら・かんば)と晶馬(しょうま)と、病弱で余命いくばくもない妹の陽毬(ひまり)が主人公。ある日、彼らが水族館で購入したペンギンの帽子を陽毬にかぶせると、彼女は突如プリンセス・オブ・ザ・クリスタルという別人格になり、双子に「陽毬を助けるためにピングドラムを手に入れろ」と指令を出す。
一方、女子高生・荻野目苹果(おぎのめ・りんご)は亡き姉に自分がなりきるため、姉が恋していた高倉兄弟の担任教師・多蕗桂樹(たぶき・けいじゅ)の子供を妊娠するため、「プロジェクトM」と称してストーキングを続けていた。
錯綜を続ける彼らは、ピングドラムによって運命を変えられるのか。
ジャンルはファンタジー。はっきりいって、ストーリーはかなり複雑だ。ゆっくり時間がある時に見てほしい。
10.『ef - a tale of memories.』
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エロゲが原作で、アニメ本編にもちゃっかり事後シーンがあったりするが、それを差し置いても一度見ておいて損はない作品。以下あらすじ。
少女マンガ家として仕事をしながら高校に通う広野紘(ひろの・ひろ)、天真爛漫で自由な宮村みやこ、オリジナルの映画作りに真剣に取り組む堤京介(つつみ・きょうすけ)、ツンデレボーイッシュな新藤景(しんどう・けい)、読書好きのハーフ・麻生蓮治(あそう・れんじ)、事故により片目を失明し、記憶障害に苦しむ新藤千尋(しんどう・ちひろ)の高校生6人が主人公。進路や恋に悩む彼らの運命はどのような結末をたどるのか。
ジャンルは恋愛。本作品の最大の特徴はこだわりのオープニング。まさかオープニングソングだけであそこまでの感動を与えられるとはちょっと予想外だった。
11.『鉄コン筋クリート』
ノイタミナでアニメ化された『ピンポン』と同じ原作者、松本大洋氏原作の長編アニメ映画。一応ジャンルとしては異世界ファンタジー。以下あらすじ。
義理人情とヤクザが蔓延る町・宝街。そこに住む<ネコ>と呼ばれる少年・クロとシロは、驚異的な身体能力で街の中を飛び回ることが出来た。ある日、開発という名の地上げやヤクザ、3人組の殺し屋、蛇という名の男性が現れる。更に、実態不明の“子供の城”建設プロジェクトが立ち上げられる事になり、町は不穏な空気に包まれる。
出てくるキャラクターも含め、男臭いバイオレンスな任侠劇。特徴的な作画は好みが分かれそうだが、これもやはり見ておいて損はない作品だ。
12.『マルドゥック・スクランブル』
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『圧縮』『燃焼』『排気』という、エンジンの一連の動きに対応した劇場版3部作。冲方丁氏のSF小説だ。大今良時氏によるマンガ版もオススメ。以下あらすじ。
巨大企業オクトーバー社の汚れ仕事を引き受けるシェルを捜査していた委任事件担当捜査官のイースターと、人語を解する金色のネズミ型万能兵器ウフコックは、シェルに殺されそうになっていた少女娼婦・バロットを救い出す。彼らは禁じられた科学技術を用いて彼女の命を救い、さらに彼女に高度な電子干渉(スナーク)能力を持たせるのだった。
3人はシェル、そしてオクトーバー社の悪事を暴くため、シェルの雇われたウフコックのかつての相棒・ボイルドの妨害を受けながら、捜査を進めていく。
ガチガチのSFで、ちょっと主人公たちがいま何をやっているのかわからなくなることもあるが、カッコいいアクションシーンや映像美があるので見るのが苦にはならないはず。
13.『電脳コイル』
2007年にNHKで放送されていた作品。以下あらすじ。
「電脳」という現実とは異なる空間が確立された時代、子どもたちは「電脳メガネ」というウェアラブルアイテムを使って現実に電脳世界を重ね合わせ、遊んでいた。
ある日、大黒市に引っ越してきた小学生のヤサコは謎の電脳生物イリーガルに襲われ、電脳探偵を名乗るフミエに救われる。そして、幼馴染のカンナを奪った原因かもしれないイリーガルを調査し始めるのだった。
そのころ、ヤサコと同じく大黒市に引っ越してきたイサコはときにヤサコと対立、ときに手助けしたりしながらも、なにか目的を持って行動していくのだった。
ジャンルはSFだが、おもな登場人物が小学生で、日常アニメに近い雰囲気もある。なによりも本作が提示しているのは「現実とはなにか」ということだ。物事を見たままに感じる小学生だからこそこの問いかけが意味を持つように思う。
14.『サカサマのパテマ』
劇場アニメ。予想以上に面白かった。『天空の城ラピュタ』をオマージュしたような設定はおもしろい。ちなみに、吉浦康裕監督は『イヴの時間』の人である。以下あらすじ。
「かつて、多くの罪人(つみびと)が空に落ちた」と“空”を忌み嫌う世界・アイガ。そこに住む少年・エイジの前に、地下から「空に落ちていく」サカサマ人の少女・パテマが現れる。
だが、アイガの君主・イザムラはこの世界に現れた忌むべきサカサマ人を探しはじめ、パテマはつかまってしまう。囚われのパテマを救い出そうとするエイジだが、すんでのところでイザムラに追い詰められ、2人そろって空に落ちてしまう。そこで見たものは……。
ラピュタと違うのは、あちらがファンタジーなのに対し、こちらは結構本格派のSF作品である点。そしてやはり、ボーイミーツガールのジュブナイルものは胸をキュンキュンさせてくれる。
15.『LUPIN the Third 峰不二子という女』
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アニメ界を代表するファム・ファタル(魔性の女)、峰不二子を主人公にしたルパンシリーズの外伝的作品。くすんだ色彩によって織りなされるルパンワールドはエロティックなシーンも随所にあり、完全に大人向けだ。以下あらすじ。
峰不二子は世界各国で盗みを働く女泥棒。だが、彼女が盗みを働くのには理由があった。ルイス・勇・アルメイダという謎の伯爵の元、研究所で行われていた謎の実験、幼い時の記憶。峰不二子という女に隠された過去は明らかにされるのか。
16.『フリクリ』
やはりこの作品を外すわけにはいかないだろう。テレビで放送されたことはなく、OVAでのみ鑑賞可能な作品だ。以下あらすじ。
地方都市に住む平凡な小学5年生・ナオ太は、ある日謎の女が乗ったべスパにひかれてからというもの、日常が一変。突然額から角が生えたり、街中でロボットを目撃するようになってしまう。混乱するナオ太の前に、元凶と思われるベスパ女・ハル子が家政婦としてやってくる。兄の元恋人・マミ美に誘惑される現状を肯定しつつ、おかしな世界が彼を待ち受ける。
ジャンルは日常SF?かな。よく意図のわからないシーンが挿入されたり、歌が始まったりする挑戦的な作品。
17.『撲殺天使ドクロちゃん』
個人的にお気に入りの作品。原作はおかゆまさき氏によるライトノベルである。
以下あらすじ。
健全な高校生男子・草壁桜(くさかべ・さくら)の元にある日突然、ドクロちゃんと名乗る女の子が現れる。彼女の話によれば、桜は将来、すべての女の子の成長を12歳で止めてしまう不老不死の薬を作ってしまうため、天使の会議で殺されることが決定し、自分はその刺客として送り込まれたという。だが、ドクロちゃんは桜に恋をして、彼の命をほかの刺客から守りながら勉強の邪魔をすることで、なんとか薬の発明を阻止する未来にしようと画策するのだった。
ギャグ。しかもエロシーンを含め、いろいろ制作側が自由にやらかすので、笑えること必至だ。
18.『CANAAN』
この作品はゲーム『428 〜封鎖された渋谷で〜』に収録されていたボーナスシナリオ。個人的には『空の境界』もお気に入りだが、ここではよりサブカルっぽいこちらの作品を紹介しよう。以下あらすじ。
渋谷を襲ったウーアウィルス・テロから2年。被害者の一人である大沢マリアは、「ヘヴン出版」の新人カメラマンとしてライター・御法川実と共に上海を訪れる。そこでマリアは犯罪組織「蛇」をめぐる紛争に巻き込まれ、孤児の傭兵・カナンと再会し助けられる。カナンは「蛇」の首魁である宿縁の相手、アルファルドと戦いを繰り広げる。「蛇」の陰謀に関わる各国諜報組織も見え隠れし、カナンを中心に人々の運命が動いていく。
ジャンルはハードボイルドミリタリーSF? カッコいいガンアクションと、個人的に好きな声優の沢城みゆき、坂本真綾 両氏が共演しているのが気に入っている。雰囲気は『BLACK LAGOON』に近い。
19.『秘密結社 鷹の爪』
映画館などでもおなじみなアニメ。個人的にはやはり1期が一番おもしろい。以下あらすじ。
世界平和のために世界征服をたくらむ麹町のとあるアパートにある悪の組織「鷹の爪団」の日常を描いたドタバタコメディ。ツッコミ役の総統、島根県出身の吉田君、こわもてだけど気が小さいフィリップ、毒舌家の熊・レオナルド博士たちは、今日も悪事を企てつつも、登場してすぐに必殺技を放つデラックスファイターにコケにされる。
チープなキャラデザと冴えわたるギャグが特徴的だが、シリーズの終盤には視聴者を感動させに来るので油断はできない。同じくFROGMANが作った『古墳ギャルのCoffy』もオススメだ。
20.『キノの旅』
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原作は時雨沢恵一氏のライトノベル。基本的に一話完結の話なので、劇場映画などで同時上映されていたこともあった。以下あらすじ。
主人公のキノと喋るモトラド(バイク)のエルメスはさまざまな法律、監修のある国がある世界を旅して暮らしている。ある時は歓迎され、あるときは殺されそうになりながら、いろんな国に暮らす人々の暮らしぶりを客観的に眺めるキノは世界を美しいと感じる。
不思議な異世界ファンタジー。銃は出てくるが、魔法は登場しない。見ているとどこかノスタルジアを感じ、そして一抹の物寂しさを感じさせる作品だ。個人的にはやはり『人を食った話』がおもしろい。
21.『Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-』
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エロくてグロい大人向けファンタジー。テレビで放送されていたときは1話1時間(正味45分)という長い時間で放送されていた。そのため、全6話だが、時間的には12話分あると考えていい。以下あらすじ。
新宿で探偵業を営む麻生祇燐(あそうぎ・りん)と相棒のミミは実は不老不死の肉体を持つ不死者。1990年から2050年まで、彼らは様々な人々に出会い、事件を解決していく。だがそのなかで、彼女たちの永遠の命を利用する天使の思惑が働いていた。
まぁ、とりあえずエロい。地上波で放送していいのかというくらいエロい。
22.『しおんの王』
これは私が将棋が好きだから入れた。後悔はしてない。以下あらすじ。
幼少時に強盗によって両親を殺害され、そのときのショックで言葉をしゃべれなくなった中学生の少女・しおん。遺体には犯人によって将棋の王将が残されていたが、結局犯人はわからないまま事件は迷宮入りしている。
事件から8年後、両親の知り合いの棋士・安岡に引き取られた紫音は才能を伸ばして将棋の世界へと歩むが、両親を殺害した何者かにストーカーのごとく執拗に付き纏われる。さまざまな思惑と因縁とが交錯し、警察が犯人を追っていく中、次第に紫音の記憶が蘇っていく。
将棋×ミステリーといったところだが、残念がらミステリー部分には期待しないほうがいい。もちろんマンガもオススメだ。
23.『銀河鉄道の夜』
ますむらひろし氏のコミックをベースにしていて、キャラクターがネコなのはますむら氏が宮沢賢治の短編『猫の事務所』から着想を得たため。以下あらすじ。
少年ジョバンニは村の祭りの夜、野原で銀河へと旅立つ不思議な鉄道に乗り込む。そこには同じクラスの友人・カムパネルラも乗っていた。2人は車内や列車が立ち寄る駅で不思議な体験をしていく。だがやがて、カムパネルラはジョバンニを残して去ってしまう。カムパネルラに裏切られたと思い、ジョバンニが野原で目を覚ますと――。
ちょっと古いアニメなので絵柄はアレな部分もあるが、不朽の名作を見事にアニメ化した作品。静かでどこか不気味な怖さも漂わせる賢治の世界を見事に描いている。『アタゴオルは猫の森』もオススメだ。
24.『APPLE SEED』
徒花はもちろん『攻殻機動隊』も好きだが、あえてこちらをチョイス。『攻殻』と同じく原作は士郎正宗氏で、コミックは未完となっている。以下あらすじ。
世界大戦後の廃墟で生き延びていた女性兵士デュナンは、肉体・感情を制御されたクローン人間「バイオロイド」の管理する理想都市オリュンポスに連行され、全身サイボーグ化していた恋人ブリアレオスと再会する。彼の所属する元老院ESWATの一員となったデュナンは、やがてバイオロイドの開発とオリュンポス計画に自分の両親が関わっていた事実を知り、自身もバイオロイドの軛を解き放つ鍵「アップルシード」をめぐる陰謀に巻き込まれていく。
本作はフル3Dライブといい、CGをアニメ調のイラストっぽく加工した技術で公開されたかなり初期のころの作品で、当時はそれが売りだった。ストーリーがかなりうまくまとめられていて、政治色の強い『攻殻』と比べるとずっとわかりやすい。
25.『メトロポリス』
原作は手塚治虫のコミック。先日見たばかりで記事にも書いたので、詳しくはこちらをご覧あれ。
26.『true tears』
いちおう原作は2006年に発売された同名のPCゲームソフトだが、シナリオは完全にオリジナルの恋愛青春譚。以下あらすじ。
絵本作家を目指す高校生・仲上眞一郎(なかがみ・しんいちろう)は、両親を亡くし仲上家に引き取られてきた同じ高校に通う湯浅比呂美(ゆあさ・ひろみ)、そして両親の4人で暮らしている。ある日、眞一郎は学校の裏庭で木に登って降りられなくなった少女・石動乃絵(いするぎ・のえ)と出会う。彼女はある出来事がきっかけで涙が流せなくなったという。眞一郎は彼女との出会いをきっかけに比呂美、親友・野伏三代吉(のぶせ・みよきち)、幼馴染の安藤愛子(あんどう・あいこ)らとの関係や、自分自身との向き合い方に変化を生じさせていく。彼らはそれぞれに悩み、すべきことを模索し、成長していく。
細やかな感情の機微を描き出したなかなかの名作。そして、OPとEDの曲がどちらもいい。
27.『くもりときどきミートボール』
予想よりもかなり面白かった作品。ディズニーではなくソニー・ピクチャーズで制作されたCGアニメで、原作はアメリカで描かれた絵本である。以下あらすじ。
とある田舎の港町に住む自称発明家のフリントは、サーディンばかり食べている町民を救うため、水を食べ物に変えるマシン「FLDSMDFR」を開発。しかしFLDSMDFRはジェット噴射を起こして空の彼方へ飛んでいってしまう。その後、空の彼方に行ったFLDSMDFRは雲を吸い取り、大量のチーズバーガーを降らせた。フリントは食べ物を降らせることで皆を大喜びさせ、町の人気者となっていくが、コントロールを乱していったFLDSMDFRは巨大化した食べ物を生産。FLDSMDFRは暴走し、全世界が食べ物の嵐に見舞われてしまう。
絵本より詳細な設定が追加され、それにより面白さを増している。シナリオは起承転結がハッキリした王道的なつくりだが、だからこそ安心して見ていられる作品だ。
28.『瀬戸の花嫁』
2クール全26話と見るのには時間がかかるが、それに耐えうるくらいおもしろい。
瀬戸内の祖母の実家に遊びに行った中学生男子・永澄(ながすみ)は海で溺れた所を人魚の少女・瀬戸燦(せと・さん)に助けられた。だが人魚には「人間に人魚の姿を見られた場合、どちらかが死ぬか、正体を知った人間が人魚の身内となる」という掟があるため、2人は結婚する事になる。
しかし、それに反対する燦の父かつ瀬戸内魚類連合「瀬戸内組」の組長・豪三郎や部下たちはあの手この手で永澄の命を狙う。永澄は命からがら夏休みを終え、燦と共に埼玉に帰ったのだが、豪三郎と部下たちはそれも追跡。強引な方法で永澄の通う中学校の関係者となった「瀬戸内組」の面々に、元々埼玉にいた人達は振り回されていく。
よくありがちなギャグ色強めのラブコメなわけだが、とにかく個性的なキャラクターと勢いに任せたギャグが絶妙にマッチしていてかなり笑える。
29.『宇宙パトロールルル子』
短編アニメだが、王道SFラブコメディで個人的にかなり好き。詳細はこちらの記事にて。
30.『紅殻のパンドラ』
『攻殻機動隊』と同じような設定のスピンオフのような作品。まったく作風は違うが、このくらいのテンポとノリもおもしろい。詳細はこちら。
おわりに
本エントリーは多分、不定期に更新しながら数が増していくと思う(2017年1月3日追加)。
それでは、お粗末さまでした。