エクストリームな読書会レポート(2018年3月17日開催)
『スゴ運。』
最新 奇門遁甲術入門: 世界の華僑に巨万の富をもたらし続ける秘中の勝占 (エルブックスシリーズ)
- 作者: 小野十傳
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2013/09/11
- メディア: 単行本
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『Katsukura』
『神さまたちの遊ぶ庭』
『約束のネバーランド』
約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 白井カイウ,出水ぽすか
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: Kindle版
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『少女ポリアンナ』
ぽりにかさんの紹介。不幸な境遇ながらスーパーポジティブな少女ポリアンナと周囲の人間の拘留を描く物語。その象徴が「よかった探し」というゲームで、どんなに不幸なことが起きても、そのメリットを考えることで明るく生きていく方法が紹介される。 これは「ポリアンナ症候群」という心理学的な名前もついている。ぽりにかさんのハンドルネームの由来にもなっているとのこと。
私は全然記憶になかったが、フジテレビ系の『ハウス世界名作劇場』にて「愛少女ポリアンナ物語」というタイトルでアニメ化していた。
ちょっと読んでみたい。
『アメリカ文学入門』
リョウスケさんの紹介。アメリカ合衆国設立当初から2000年代まで、アメリカで著名な文学作家を紹介しながら、なぜその作家がそのような作品を書くに至ったのかをなぞるように、そのときどきのアメリカ社会や、人種差別、南北問題など、いまもアメリカに根付いている社会的テーマを学ぶことができる。
そもそも、アメリカの歴史ってあまり学ぶことがないし、当然ながらその背景となる社会などを知っていたほうが物語そのものも楽しむことができると思うから、これは個人的に興味深い。
『遠い海から来たCOO』
おとかーるさんの紹介。私もタイトルは聞いたことがある、直木賞を受賞した名作。舞台はフィジーで、そこに暮らす日本人の少年が不思議な生き物COOを見つけ、育てる物語。
調べればすぐにあらすじが出てくるが、少年が育てるのは絶滅したはずのプレシオサウルスで、それが世間に知れ渡ってしまうことでいろいろと問題が起きていく。というあらすじだけ読むと子ども向けのほのぼのファンタジーにも思えるが、けっこう当時の社会情勢をテーマに含んだ社会派の物語。
『心が雨漏りする日には』『愛をひっかけるための釘』『中島らも短篇小説コレクション: 美しい手』
ichikoさんの紹介。中島らもって私も『明るい悩み相談室』は読んだことはあったが、じつは小説やエッセーは読んだことがないし、どういう人なのか詳しくは知らなかった。『心が雨漏りする日には』は自分の躁うつ病に向き合ったエッセーで、だけど陰鬱になりすぎることもなく、しみじみと読めるという。
あと、元々広告代理店でコピーライターをやっていたそうで、タイトルをはじめとした言葉の選び方が秀逸。3冊目は小説だが、個人的にはまず小説を読んでみたい。あと、
ちなみに、ichikoさんからはこちらの本もご紹介いただきました。こういう「本当は怖い」系の本も私は好き。
『データの見えざる手』
データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
- 作者: 矢野和男
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: 単行本
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シタンさんの紹介。人間の動きを測定するウェアラブルセンサを通じて、データを重ねることで人間の活動限界やマネジメントのヒントを探っていく一冊。タイトルはアダム・スミスの「神の見えざる手」をオマージュしているのだろう。
軽く話を聞いただけだが、人間の動きを測定するだけでそんなところまでいろいろ推測が立てられるのかというのは驚き。個人的にこういう本好き。
総括
テーマもジャンルも年齢も性別も制限せずに開催したので、さまざまなジャンルの本が紹介されておもしろかった。読書会の醍醐味はいろいろあるだろうが、個人的には「それまでの自分だったら絶対に本屋で手に取らないだろう本」の魅力を直接聞けるのは楽しい。
あと、私は仕事として本を作っているけれど、意外と「普通の読者」と触れ合う機会はあまりないので、こういう場で率直な意見や反応が見れるのもおもしろい。
次回も開催する予定だけど、いつにするかは未定。居酒屋読書会のリクエストがあったので、次回は20歳以上に制限して、夜間に開催するかもしれない。
あと、今回自分で読書会を主催してみて、読書メーターで募集するとけっこうすぐ人数が集まることがわかった。基本的にはまず私のコミュニティで募集をかけて、のちのち一般にも告知していくスタイルにしようかと考えている。
ということで、コミュニティはこちらです。
今回はこんなところで。