VRアトラクションの欠点~スカイサーカスの感想その他~
ここに行ってきた。
もくじ
今年の4月にサンシャイン60展望台がリニューアルして、新たなスポットになったのだ。いろいろな施設があるが、最大の目玉はVR(ヴァーチャルリアリティ)を利用したアトラクション。これが2つある。
「弾丸フライト」と「スウィングコースター」
ひとつはこれ。その名も「TOKYO弾丸フライト」。
http://www.skycircus.jp/enjoy/#photoGalleryより
巨大な大砲の中に自分がすっぽりとおさまり、VRゴーグルとヘッドホンを装着すると、未来の東京の空にぶっ放されて観光できるものだ。VRはもちろんのこと、大砲自体がけっこうガクンガクン激しく動くので、けっこうスリリングだった。あと、ナレーションの女性が慌てすぎい。
もうひとつがこっちの「スウィングコースター」。
http://www.skycircus.jp/enjoy/#photoGalleryより
これは、自分が楽器となって、池袋の上空を飛び回りながらメロディを奏でていくというものだ。ブランコに腰掛けて、VRゴーグルとヘッドホンを装着する。「弾丸フライト」に比べるとスリルは少ないが、4人同時にフライトできて、座る位置によって自分が乗り移る楽器やコースが異なる。なお、搭乗者はお互いに識別できるようで、私は出発前にかなりまわりをキョロキョロしていたのだが、その様子が隣の人にもちゃんと見えるようだ。
スカイサーカス自体は入場料が大人1800円で、「弾丸フライト」は別途1人600円、スウィングコースターは1人400円かかる。安くはないが、手軽にVR体験をしたいのなら行ってみるとおもしろい。
チケットはネットで購入もできて、弾丸フライトとスウィングコースターは事前予約券のほうが当日券よりも早く登場できるのでおススメ。ただし、日程によって数に限りがあるようなので、購入は余裕を持ったほうが良いだろう。徒花が行った感じでは、施設全体がカップル向けに作られているので、夜になると混むようだ。
VRアトラクションの課題点
徒花がこうしたVRアトラクションを体験したのはこれが初めてではない。2014年に上野の森美術館で開催されていた「進撃の巨人展」にもひっそり行っていて、そこで初めてVRアトラクションを体験したのだ。施設自体はスカイサーカスよりもチャチく、パイプ椅子に座りながらゴーグルとヘッドホンで進撃の世界を体験するというものだった。立体機動を体験できるわけだ。あれはあれでおもしろかったし、興味深かった。
ただ、今回のVRアトラクションを一通り体験してみて、VRの課題がひとつ見えてきた。それは「ひとりでしか楽しめない」ということだ。当たり前だが、ゴーグルとヘッドセットをつけているため、たとえ恋人や友達と一緒に来ても、アトラクション中はお互いにコミュニケーションをとることができない。「スウィングコースター」ではお互いのキャラクターや動きを見て取れるが、表情や声まではわからない。
そのためか、並んでいる間、前の人がアトラクション体験しているのを見ても、「きゃー」とか「わー」といった歓声が上がらず、傍から見ると体験者はただボーっとしているようにしか映らなかった(ホームページのイメージ写真とはそこで乖離がある)。
女性はよく絶叫系のアトラクションに乗るとよく叫ぶが、あれは、おそらく「みんなといっしょ」だからこそ叫ぶものなのかもしれない。つまり、一人で乗っていると、そこまで叫ばないのかもしれない。どうしてもリアクションが薄くなってしまい、傍からは「あんまりおもしろそうに見えない」のだ。これはちょっと、どうにかしたほうがいい点だろう。
将来的には解消されるかもだけど
たしかに、VRは大掛かりな仕掛けも不要で、費用もそんなにかからないだろうから、スペースがあまりないビルの高層階などにも設置できる手軽さがある。だが、やはり今のご時勢、「みんなで楽しめる」要素はかなり重要なんじゃないのかな……とは感じた。もちろん、今後さらにVR技術が発達していけば、VR世界の中で同乗者の姿や声を一緒に盛り込むことは不可能ではないだろう(ゴーグルをつけているのでどうやって表情を映すのかが問題だが)。まぁ、期待である。
あともうひとつ、これは仕方ないことなのだろうが、どうしても長時間つけていると「気持ち悪く」なってくる。とくに私は「弾丸フライト」と「スウィングコースター」を立て続けに乗ったので、「スウィングコースター」は途中から吐き気を催してしまって仕方がなかった。
映画『星籠の海』を見てきた
スカイサーカスに行ったのと同日、シネマサンシャインで待ちわびていた御手洗シリーズ初の映画『星籠の海』も見てきた。ちょっと予想はしていたけれど、公開したばかりだというのに、劇場はびっくりするくらいスカスカだった。ちょっと悲しい。
肝心の映画だが、総合的に判断して「まぁまぁおもしろかった」。ストーリーの構成や登場人物の相関関係などがかなり原作小説から変更されていたが、ちゃんとそれぞれ筋道をつけて卒なくまとめられている。同席者は小説も読んでおらず、あらすじすら知らない状態で見ていたが、「おもしろかった」と言っていた(彼女は基本的にウソやお世辞を言わないので、たぶん忌憚のない意見だと思う)。登場人物が多く、事件そのものもけっこう複雑な構造となっているが、それでもわかりやすく説明されていたように思う。
まぁ、ただ、傑作というほどのものではない。御手洗ファンであれば劇場で見たほうがいいが、そうでもないなら、1800円も払う価値はないかもしれない。レンタルDVDで見れば十分だろう。あと、個人的には玉木宏さんの終始張り付いているニヤニヤ笑いが気になって仕方がなかった。細かいことだが……。
おわりに
じつは同日、サンシャインのプラネタリウムにある「雲シート」も予約しようとしたのだが、3日くらい前にサイトを見たら、すでに週末の席はすべて埋まっていた。雲シートというのはカップル用の座席で、ふわふわの雲型ソファに寝転がりながらプラネタリウムを楽しめるものだ。
予約をするならお早めに。
今回はこんなところで。
それでは、お粗末さまでした。