本で死ぬ ver2.0

基本的には本の話。でもたまに別の話。

ちょうどええSF~『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』のレビュー~

日テレの番組『人生が変わる1分間の深イイ話』で紹介されてから、「ヘドロパパ」として、クズ人間っぷりがフィーチャーされるお笑いコンビ「2丁拳銃(の小堀氏)」だが、私はけっこう彼らの漫才は嫌いじゃなくて、とくに「ちょうどええ」ネタはいまでもたまにフレーズが頭をよぎったりする。

 


2丁拳銃の漫才ライブ 「クイズ・ちょうどえぇ」

 

続きを読む

大陸一の娼婦を目指す少女のサクセスストーリー~『芙蓉千里』のレビュー~

ジブリの大ヒット作『千と千尋の神隠し』は性風俗の現場で働くことで成長していく少女の物語であるというテーマがあって(詳細はこちらを参照)、私はそのことを覚えていたからなのだろうが、この本を読んだときに『千と千尋の神隠し』を思い出した。

 

芙蓉千里 (角川文庫)

芙蓉千里 (角川文庫)

 

 

続きを読む

「正解」の限界~『論理的思考力を鍛える33の思考実験』のレビュー~

いわゆる「ビジネス書」と呼ばれるものには、すべて共通していることがある。

 

これは「健康本」も「自己啓発本」も同じだ。

続きを読む