Amazonプライムビデオの映画いろいろ手短めレビュー~おもに007~
Amazonプライムにまた無料で登録してAamzonプライムビデオでざっと映画のラインナップをチェックした。
もくじ
基本的にはhuluと同じような感じ。メジャーな作品がないわけではないが、どちらかというと海外ドラマが品揃えが厚いのかな? 別にドラマが嫌いなわけじゃないけど、見るのに時間がかかるからドラマはパスして映画だけ。
huluとAmazonビデオの動画読み込みの違い
ラインナップではhuluとの違いはほとんど見られなかったが、おもしろかったのは動画の再生方法に関する違いだ。私の自宅のWi-fi環境が悪いのが完全に原因だが、huluで映画を見ているとたまーに読み込みのために画面が止まる。しかし、Amazonの場合はそうしたことがなかった。その代わり、Amazonビデオは読み込みが遅くなると一気に画質が悪くなるのだ。おそらく、Amazonの場合、画質を犠牲にしてでもスムーズな読み込みを優先しているのだろう。徒花はあまりが質を重視していないので、Amazon形式のほうがありがたい。
さて映画の人気ランキングを見ると『007』シリーズが上位を独占している。それを見て、よくよく考えると私は『007』シリーズの作品を今まできちんと鑑賞したことがない!! ということに気づいたので、とりあえず一番とっつきやすそうな最近の、つまりダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドになっている3作品を見てみた。
(ほかの映画も見たので、後半はそちらの感想もある)
ダニエル・クレイグ版『007』の所感
最初に総論的な感想を述べると、『カジノ・ロワイヤル』 → 『慰めの報酬』 → 『スカイフォール』と、回を重ねていくごとにつまらなくなっていくなぁと感じた。どういう点でおもしろさがなくなっていくのかというと、「物語のテンポ」「敵役の魅力」「アクションの派手さ」あたり。
たとえば、このシリーズは物語の冒頭で「追いかけっこ(チェイス)」を定番にしているようだが、その追いかけっこにしても、最初の『カジノ・ロワイヤル』が一番ドキドキした。ジェームズ・ボンドもすごいけど、それよりも逃げる黒人男性の身体能力がやばい!!(あとちなみに、結構ストーリーのつながりが大きいので、鑑賞するならちゃんと時系列に沿って『カジノ・ロワイヤル』から順番に見るのがおススメ)
この3作品について別の言い方をすれば、「回を重ねるごとに上級者向けになっていく」ともいえる。ご存知の通り、映画『007』シリーズは1962年から続く息の長いシリーズ作品だが、かつての映画を見続けて人からすれば、『スカイフォール』の最後の終わり方はかなりニヤリとするものだったようだ。(徒花はあまりそのように感じられなかったが、鑑賞後、ほかの人の感想を調べてみて納得した。そもそも、ミス・マネーペニーとか知らんかったし)
あと魅力といったら、筋肉ムキムキのクレイグの肉体美だろうか。『カジノ・ロワイヤル』では金玉をボコボコにされる。
では以下、個別にレビューを綴っていこう。ネタバレはナシ。
『007/カジノ・ロワイヤル』
これは普通におもしろかった。冒頭、黒人男性とのチェイスシーンは目が離せないし、「片目の視力を失い血の涙を時折流す、そのうえ喘息持ちで、ポーカーが激強のギャンブラー」といういろいろ盛った設定の敵キャラ、ル・シッフルもカッコいい。そして、そんな男とボンドがポーカーで一騎打ちをかますという設定もアツい(最終的にはもちろん銃で決着をつけるけど)。『マルドゥック・スクランブル』でもポーカーで勝負するシーンがあって「ポーカーで勝負ってカッコいいなぁ、やってみたいなぁ」と思ったが、麻雀で負けるような私はきっとポーカーも弱いだろうなぁと思う次第。
それから、本編が始まる前、モノクロの画像から色鮮やかなトランプのスート(ダイヤとかスペードの模様のこと)を散りばめたCGアニメーションでオープニングが始まるのもセンスが良い。諜報部員のはずなのにこんなに派手なことばっかりやってていいの? と思わず疑問に感じるが、細かいことは気にするな。
残念だったのが、どうにもボンド・ガールであるヴェスパーがあんまり魅力的に見えないのだ。これは単純に好みの問題かもしれない。序盤で濡れ場を見せる人妻のソランジュのほうが好み。とはいえ、全体的にストーリーには締りがあり、展開具合も巧みでおもしろい。
『007/慰めの報酬』
悪くはないけど、前作に比べるといろいろとグレードダウンしてる。まぁ、おもしろくなくはない。ただし、ボンドガールのカミーユは好み! 南米美人で、前髪がかわいい。残念だったのはボンドとの濡れ場がなかった点である。
しかし、この007は女性に割と厳しい……。けっこう悲惨な殺され方をする。それから人もバンバン殺す。なにしろ大事な商人や手がかりとなる人物までボンドはバンバン殺すから、そのつど、Mに怒られたりするのだ。MI6のパソコンはすべてVAIOというのに笑った。そういえば、ちょいちょいSONYの製品が入ってくる気がする。
『007/スカイフォール』
イマイチ。
なにがおもしろくないと言うと、敵も味方もMI6という「内輪の話」にとどまっているからだ。これと同時に世界に甚大な危機がもたらされる陰謀がかかわっているのならまだいいが、結局、ボンドやMの個人的な物語になってしまったので、なんだか見ていて熱中できなかった。とりわけ、クレイグの007から見始めた人は、こうした感想を抱くのではないだろうか。
しかも、そんなに成長した感じもないボンドがすごくナマクラになってるし、敵キャラは結局ただのマザコン野郎だし。いいところは、アデルが歌うオープニングムービーくらいかな?
ちなみに、本作では軍艦島(正式名称は端島)が舞台のひとつとして登場している。作中の設定では軍艦島ではなく、架空の島としてだったけれど。
Amazonビデオで見かけたほかの映画も2本、鑑賞した。以下、その2本のレビュー。
『ディープ・インパクト』
公開が1998年ともう30年近く前の映画となってしまったので、CGの部分などは若干古臭さを感じさせるものの、やはり単なる彗星衝突パニックムービーではなく、ヒューマンドラマとして質が高い。興行収入的には『アルマゲドン』のほうが上だけど。
ちなみに、原作はフィリップ・ワイリー&エドウィン・バーマーが1933年に共著で発表したSF小説『地球最後の日』とアーサー・C・クラークの『神の鉄槌』。
- 作者: フィリップ・ワイリー,エドウィン・バーマー,佐藤龍雄
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1998/03/25
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- 作者: アーサー・C.クラーク,Arthur C. Clarke,小隅黎,岡田靖史
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/06
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もともと別の映画として製作される予定だったが、同じような内容の映画がほぼ同時に公開されるとカニバってしまうので、2つを統合してできた映画とのこと。まぁ仕方ないことではあるが、劇中のパソコンが古い!
『鑑定士と顔のない依頼人』
以前、どこかのポスターで見てちょっと気になっていたので鑑賞した。予備知識ゼロの状態で見たので、果たしてこの作品がミステリーなのか、ファンタジーなのか、SFなのか、まったくわからないまま見ていた。ちなみに、監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ氏。
以下、あらすじ。
美術品の競売人をしている友達もほとんどいない老齢の独身ジジイ・オールドマンはある日、電話で女性から「自宅の品を鑑定してほしい」という依頼を受ける。しかし、彼女の自宅を訪れても依頼人はいない。しかも、10年以上にわたって家を管理している男でさえ、主人の顔を見たことがないという。
やがて、オールドマンは依頼主の女性・クレアが広場恐怖症でずっと屋敷に引きこもり、誰にも会わない生活を送っていることを知り、彼女に恋心を抱いていく。いろいろと紆余曲折があった末、オールドマンとクレアは結ばれるのだが……
ラストはなかなか衝撃的。まぁ、見ていて「このままハッピーエンドでは終わらなさそうだなぁ」とボンヤリは思ったが、ラストのオールドマンの回想シーンでこれまでの伏線がみるみる回収されていく。ちなみに、原題は『The Best Offer』となっていて、これはオークション用語で「最高値の人に売りますよ」という意味だそう。意味深。
ただし、全体的な雰囲気はちょっと緩慢でけだるく、いかにもGAGAが配給する映画っぽいなぁと思った。GAGAといったら最近では『英国王のスピーチ』とか『最強のふたり』とか、ハリウッドとはちょっと趣きを異にするヨーロピアン名映画の印象があるが、本作もそんな感じだ。この2本もAmazonビデオでプライム会員なら無料で見られる。
本作については詳細な解説&深読みしているサイトが他にもあるので、見終わったらそちらで勝手になるほどするのがいい。とくに、ラストシーンをどう捉えるかというのはけっこう個人差があるみたい。徒花としてはあまり良い感じは受けなかったが、あれは果たしてハッピーエンドなのか……個人的にはあまりいい気持ちで見終われる映画ではなかったことだけは確か。
個人的にオールドマンのような偏屈ジジイは好きなキャラクターなので、複雑な気持ちになる。誰かと一緒に見るよりも、ひとりでじっくり見るのをおススメしたい。
おわりに
最近、これにハマってる。
柚子胡椒くらい自分で購入して入れればいいじゃないかという話だが、なにしろ普通の納豆と同じ値段なんだから仕方ない。徒花の家には炊飯器がないので、基本的にはご飯にはかけず、納豆だけでモグモグしている。おかめ納豆のホームページによれば秋冬の期間限定商品らしいので、春に棚からなくなったら柚子胡椒を買って自分で作ろう。
それでは、お粗末さまでした。