本で死ぬ

基本的には本の話。でもたまに別の話。

『たったひとつの冴えたやり方』は一番好きな小説のタイトルかもしれない

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本にせよ、ブログにせよ、タイトルは大事だ。

 

もくじ

 

タイトルで大切なのは、見た人の印象に強く残すことである。

一番簡単なのは、「強いコトバ」を使うことだろう。

 

ネガティブな言葉は、強い

 

たとえば私のブログタイトルは『本で死ぬ』だが、「死ぬ」というのは「強いコトバ」だ。

死ぬというのは尋常ならざることであり、日常生活であまり多用されるものではない。どちらかといえば禁忌だ。

ほかにも「バカ」「するな!」「うんこ」「残酷」などなど、単体でパワーのあるコトバは一般的にネガティブなニュアンスを持っていることが多い。

 

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

 
日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル 小学1年生

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残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

 

 

あともうひとつは「組み合わせでパワーを引き出す」方法もある。

というより、最近は単なるパワーワードだけではインパクトがないから、どちらも両方使われることが多い。

たとえば「うんこ」なのに「漢字ドリル」とか、「残酷」なのに「成功法則」とか。

 

これらは「どゆこと?」と読者の頭の中にクエスチョンマークを浮かばせることで、どんな内容なのか気になるように仕向ける。

 

文芸にもパワーワードは有効

 

と、ここまで書いてきたのはどちらかというと私が専門としているビジネス・実用書の話で、これが文芸となるとちょっと話が異なる。

もちろん文芸の場合、とくに新人作家やライトノベルだったりすると、タイトルそのものにも読者に強烈なインパクトを残すことを目的としたタイトルがつけられることはある。

たとえば、こんなの。

 

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
 

 

これはどちらかというと実用書のタイトルのフォーマットに沿ってつけられていて、「膵臓」というパワーワードをベースに、「食べたい」という組み合わせのインパクトも絡ませて、一度見たらなかなか忘れられない戦略的なタイトルとなっている。

 

 普通の言葉だけど、超印象的なタイトル

 

さてここでやっと本題に入るわけだが、じゃあ今回紹介するこの本はどうだろう?

 

 

特別インパクトのある言葉を使っているわけでも、組み合わせの妙があるわけでもない。さらっと流れてしまいそうなタイトルだ。

 

しかし、わたしはこのタイトルが大好きだ。

というか、これまで読んだ小説の中で、タイトルだけだったら1、2位を争うくらい好きなタイトルかもしれない。

思わず声に出して読みたくなる絶妙なリズム感、普通の言葉を組み合わせているだけなのに、強く印象に残る。

しかもこれ、本編を読んでからこのタイトルをもう一度読み直すと、まじでちょっと泣けてくる。

 

ちなみに、英語の原題は『THE STARRY RIFT(星空のリフト)』という非常に簡素なものなので、これはもう翻訳者の朝倉久志さん(もしくは編集者?)のセンスに脱帽するしかない。

 

これと似た意味で個人的に好きなタイトルは世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『夜は短し歩けよ乙女』『とある魔術の禁書目録(インデックス)』『天帝のはしたなき果実』あたり。

わかっていただけるだろうか。

 

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)

 
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 
天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

 

 

16歳の少女が選んだ驚きのラストに注目

 

中身の紹介に移ろう。

 

やった、ようやく宇宙に行ける!

星の世界を夢見る少女コーティーは、16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペース・クーペを改造して、憧れの銀河へと旅立った。だが、冷凍睡眠からさめた彼女を意外な驚きが待っていた。頭の中に未知のエイリアン、イーアが住みついてしまったのだ。コーティーは、このエイリアンと意気投合し、冒険の旅をつづけるが……

少女の愛と勇気と友情を描く感動の表題作ほか、全三篇を収録。

 

このあらすじを書き写しながら思ったけど、コーティーはまだ16歳ですよ!

しかし彼女はラスト、とんでもなく重要な決断を下すわけです。

読み進めているとなんとなく「もしや……」という予感がわいてくるのだけど、やっぱりその予感が当たると「まじかぁ……」という感想しかない。

 

いちおう、この本では未来の宇宙人が図書館のような施設で司書のような人から過去に起きた物語をいろいろ紹介してもらうという形式をとっていて、それぞれに関連性はないけれど、3つの物語が入っている。

しかし、エンタメ性だけならダントツで表題作が最高なので、それ以外の2作はまあ流し読みでいいと思う。

 

コーティーが選んだ「たったひとつの冴えたやり方」はぜひ読んでみてね。

 

今日の一首

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13.

筑波嶺の みねより落つる みなの川 

恋ぞつもりて 淵となりぬる

陽成院

 

現代語訳:

筑波山の頂上から流れ落ちる男女(みなの)川のように

私の恋心も水かさが増して深くなってしまいました

 

解説:

茨城県にある筑波山は「男体山(だんたいさん)」と「女体山(にょたいさん)」の峰からなっていて、そのために流れる川は男女川と呼ばれた。川は流れるごとに水かさが増えて深い淵を作るので、それを自分の恋心に例えている。

 

後記

 

MHWでFFⅩⅣとコラボしてベヒーモスが始まったのでやってみた。

(引っ越しの関係で一時的にネットが接続できなかったので、ちょっと出遅れた)

 

 

 難しい。強い。斃せない。

というより、自分は慣れてきて死ななくなってきたのだけど、どうしても敵視に慣れていない人がいるとポンポン死んでしまうし、エクリプスメテオもたまに死んでしまう人がいるので、野良同士でやるのがスーパーハードル高い。

基本的には広域化と粉塵を持って回復係にいそしんでいるわたくし。

8月24日からは「極ベヒーモス」登場ですってよ。

 

楽しみ。

 

今回はこんなところで。

それでは、お粗末様でした。