本で死ぬ

基本的には本の話。でもたまに別の話。

なぜあなたはモチベーションを学ばないのか? ~『図解 モチベーション大百科』のレビュー~

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画像はこちらから拝借

 

モチベーションを「モチベ」と略すのがわからず、周りの人が「モチベモチベ」といっていたのを「イソベあげの親戚かな?」くらいに勘違いしたこともあったが、それはともかく世の中はモチベーションだらけである。

 

もくじ

 

 

右を見ても左を見てもモチベーション、空を仰ぎ見てもモチベーションなら、湖面をのぞいてもそこにはモチベーション、隣の客はモチベーションで、東京特許モチベーション。

 

神は「モチベーションあれ」と言われた。するとモチベーションがあった。神はそのモチベーションを見て「良し」とされた。第0日である。

 

我々は熱いヤカンに触ってしまったときに秒速で手を引っ込めるような単純反射システムで生活しているわけではなく、「考えて、それから行動する」という2段階認証システムを採用している。

 

モチベーションは「考える」と「行動する」の間にある門番のようなもので、たとえば「毎日10分ジョギングしたら痩せるんじゃね?」などのナイスなアイディアを思いついても、モチベーションが「いや、ねえよ」と却下したら、それが行動に移されることはない。

 

だから、神様だってきっと天地を作る前に、「天地を作るためのモチベーション」を作ったに違いないのだ。(モチベーションを作るためのモチベーションはどこから生まれたのかは知らない)

 

僥倖

 

我々がよりよく生きるために何よりもまず優先して学ぶべき事柄がモチベーションであることは疑いようがないし、すでにそのためにぴったりの本がこの世に存在しているのは僥倖である以外のなにものでもない。

 

図解 モチベーション大百科

図解 モチベーション大百科

 

 

行動経済学社会心理学の分野で行われた実験の結果をベースに、「人間がやる気になるメカニズムとテクニック」をちょうど100個集めた一冊だ。

 

大百科と銘打っているように、各コンテンツは1~4ページ程度でカチッと区切られているので、パッと開いたページからすぐに読み始められる。表紙は白をベースにしたシンプルなデザインだが、なかを開くと青と黄色の2色刷りで、コントラストが目に鮮やかだ。

 

いろいろな内容が入っているのだが、そのなかからおもしろかったものをちょっとだけ紹介する。(結果的にあまりモチベーションに直結しないものばかりになったけど、それは単なる偶然)

 

同族嫌悪のメカニズム

 

「同族嫌悪」という言葉は知っている人が多いと思う。自分と似た人のことを嫌いになることだ。本書ではベジタリアン(乳製品や卵は食べる菜食主義者とビーガン(動物性のものは一切食べない菜食主義者で次のように説明されている。

 

「一般の人と比べて相手のことをどう思いますか?」という質問をしたところ、ビーガンのベジタリアンに対する偏見は、ベジタリアンのビーガンに対する偏見よりも3倍多かったようです。

(参考 ダートマス大学 心理学者ジュディス・ホワイトの実験)

 

私もちょっと誤解していたが、同族嫌悪というのは「自分と似ているから嫌いになる」のではない。「自分と主義が似ているけれど、その考え方を徹底していないから嫌いになる」のが正しいようだ。

 

これは夫婦関係にも言えるかもしれない。似たもの夫婦なんだけど、ちょっとした習慣の違い(スリッパをそろえるか、食後にすぐお皿を洗うか、とか)を見つけてしまっただけで、すごくイライラすることはあると思う。これが逆に、自分とはまったく性格や習慣の違う人間だったら「まあ自分とは別の人間だしな」とけっこう鷹揚に認められたりする。

 

逆説的に考えれば、ある人のちょっとした仕草が気になってしまうということは、その人と自分はけっこう似ている可能性がある……ということなのかもしれない。

 

質問するだけで印象が良くなる

 

仕掛け人は初対面の被験者と5分間だけ会話します。そのとき相手との共通点ではなく、相違点について感心をしめし、質問をするようにします。

5分後、被験者からみた相手の性格は「エネルギーにあふれている」「話し好き」「自信にあふれている」「ユーモアがある」など、好意的な印象があげられました。

(参考 ジョージ・メイソン大学 心理学者トッド・カシュダンたちの実験)

 

初対面の相手に好印象を残したいなら、ただ相手の話を聞いて質問するだけでいい。「聴き上手な人 = 質問上手な人」ということだ。

 

本書でも説明しているが、人間は基本的に「自分のことしか興味がない」「自分のことを理解してほしい」という考えしか持っていない。だから、相手のことに興味を持って質問を繰り返すだけで、相手から好印象をもらえるわけだ。

 

ただし、個人的に補足すると、初対面でいきなりプライベートなことを聴くのは感心しない。しかも「どこからがプライバシー情報か」という認識は個々人によってかなり差があるから、うかつに踏み込むと危険なこともある。

 

私は初対面の人に質問する場合、次のようなことを聴いたりする。

「お仕事は何系ですか?」(具体的な業界や職種を言いたがらない人もいるので、「マスコミ関係です」「貿易関係です」など、相手がボカして答えられるような問いかけにする)

「ご出身はどちらですか?」都道府県レベルで答えられるので抵抗感が少ない。同郷人でないかぎり、それ以上はあまり突っ込まない)

 

とにかく数が集められているので、読んでいると「この方法ならやってみようかな」と思えるものが見つかるのではないだろうか。

 

図解 モチベーション大百科

図解 モチベーション大百科

 

 

 

今日の一首

 

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47.

 八重葎 しげれる宿の さびしきに

人こそ見えね 秋は来にけり

恵慶法師

 

現代語訳:

幾重にも重なったつる草が茂る寂しい住まいに

人は誰も訪ねてこないけど、秋はやってきてくれるんだなあ

 

解説:

かつての左大臣が建てた豪華な邸宅を訪れた恵慶法師が、かつてあっただろうきらびやかな風采を懐かしみつつ、諸行無常さと自然のやさしさを詠んだもの。むぐらというのは、つる草のことらしい。

 

後記

 

新しいPCを買った。

それまで使っていたPCはバッテリーがイカレて、アダプタを外すと即電源が落ちるポンコツマシーンと化していたのだ。あと、ちょっと外でPC作業したいと思うことが多くなったので、もっとカバンに入れて持ち運びやすいサイズのものにしたくなった。

 

というわけで買ったのがこれ。

 

 

ざっくり5万円くらい。注文した翌日に届いて、すぐに使えた。ワードやエクセルなどのマイクロソフトオフィスも搭載(これは搭載or非搭載選べる)。

 

若干キーボードが小さくてまだ打ちづらさはあるが、これは慣れの問題だと思う。まだ買って一週間しかたっていないし、そんなにいろいろ試したわけではないけれど、いまのところ不満なところはなく、快適。

 

なにより、筐体が全体的に丸っこいデザインで、かわよい。色はホワイト、グレー、ブルーがあったが、当然ながらブルーを選択。鮮やかな青色で、見ようによってはオモチャのようだが、それがまたよい。

 

 

 

今回はこんなところで。

それでは、お粗末さまでした。