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本で死ぬ

基本的には本の話。でもたまに別の話。

私が『プロブロガーとして生活する』と宣言すると、みんなが笑いました。でも1年後・・・!~『ザ・コピーライティング』のレビューなのだろうか~

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最近、とある事情からセールスライティングの本を読んでいる徒花です。

もくじ

今回紹介する本はこちら。

 

 

かなり高い本である。

なんと税抜3,200円!

しかし、400ページ超の大作で、本当にコピーやセールスのライティングの勉強をしたい人にとっては必読の本といえる。

で、この本、ブログを書くうえでも大変ためになる本だと思う。

 

超有名な『ピアノ・コピー』を生み出した著者

 

著者のジョン・ケープルズはおそらく広告人なら知らない人はいないような人物で、俗に「ピアノ・コピー」と呼ばれる伝説的なコピーを生み出した。

全文を翻訳するとかなり長いので、そのタイトル(ヘッドライン)だけお教えすると、以下のものだ。

 

「私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。でも弾き始めると・・・!」

 

これ、要するにピアノの通信講座のチラシなのだ。

とにかく反響がものすごかったので、彼の名が一躍有名になったのである。

というわけで今回は、本書の中からブログを書くうえでも活かせそうな内容をピックアップしてまとめておこう。

 

いろいろなやり方をためし、テストしろ

 

広告の目的はただひとつ、「売上を伸ばすこと」である。

つまり、いい広告とは「売り上げが伸びる広告」であり、それ以外のあらゆる賞賛も価値はない。

たとえば、ブログのアフィリエイトで稼ぐことが目的ならば、多くのクリック数を稼げる記事が「正義」なのであって、どれだけビュー数が増えようと、それが収入につながらなければ意味がない……と考えるわけだ。

そのためには「トライ&エラー」が必要である。

つまり、

●どういう内容で

●どんな書き方をして

●どのくらいの長さで

●どんなビジュアルをどのくらい使い、

●何を売れば

一番アフィリエイト収入が稼げるのかを比較検討しなければならないのだ。

これを怠けてはいけない。

 

「タイトル」に命を賭けろ

 

どんな読者も、「中身を読んでから見出しを読む」人はいない。

必ず「見出しを見てから、中身を読むか決める」。

 

ということは、いかに内容が素晴らしくても、タイトルがクソだとすべてを殺してしまうわけだ。以下、少し引用しよう。

 

問い合わせを見れば、その広告の効果の50~70%は見出しにあることがわかる。つまり、見出しの売込み力が何よりも重要なのだ。広告の見出しは、記事、社説、その他さまざまな見出しの中で目立たなければならない。(中略)一瞬で、注意を引くか無視されるかが決まり、無視されてしまえば読み手からの反応はないのだから……。

 

効果的なタイトルの4つのパターン

 

1.ベネフィットが明示されている

読者は常に何かしらのベネフィット(得になること)を求めている。

だから「このブログを読むことであなた(つまり読者)にどんなベネフィットがもたらされるか」がわかりやすいのが大事なのだ。

例:

・年収を100万円アップさせる方法

・会社を辞めて悠々自適に生きていくには

 

2.新情報が記載されている

新しい情報を誰よりも早く提供することには、それだけで価値がある。

例:

・『(新作映画のタイトル)』を観てきました

・(新しいiPhoneとかゲームのハード)を買ってみた感想

 

3.好奇心をそそる

タイトルだけ読むと意味不明だが、「どういうこと?」と内容を知りたくなるようなタイトルのこと。

ただし、この好奇心を刺激するのは一番難しい。

例:

・3億円を落としました

・昼寝ばかりしていたらなぜか上司に褒められた

 

4.手っ取り早く簡単な方法が明示されている

人は基本的に怠け者で面倒くさがりなので、魅力的なベネフィットが提示されても「でも、結局面倒くさいんでしょ?」と考えてしまう。

だからこそ、手軽さをアピールするのも大事なのだ。

例:

・5分読むだけで絶対泣ける話

・5分で作れるゲロウマ深夜メシ

 

5.具体的な数字などが入っていて、信頼性がある

人間は書き手の言っていることが本当か疑うものだ。

だから、できれば数字などを出して、説得力をアピールしたほうが良い。

その場合、約100人とか、そういうキリのいい数字よりも「97人に聞いた」など、中途半端な数字のほうがリアリティが増す。

例:

・今年だけで344人の女の子に声をかけた俺が教える必勝ナンパテク

・今年489冊の本を読んだ私が勧めるおススメ小説10冊

 

なお、上のパターンは単一よりも、当然ながら組み合わせることで効果が増す。

ブログなどを書いている人は参考にしていただきたい。

 

タイトルは長いほうがいい

 

タイトルを考えるとき、人はどうしても「短くて、カッコ良い言葉」にしがちだが、じつは長いほうがいい。

なぜなら、既に説明したとおり、タイトルでは読者のベネフィットを伝えなければならないからだ。

であれば、ベネフィットをきちんと伝えるために長くなるのは仕方がない。

そもそも、読者はタイトルにそんなカッコよさを求めてはいない。

 

タイトルに全部書かない!

 

かといって、タイトルが本文のサマリー(概要)になってしまうのもNGだ。

そんなタイトルだと、本文を読む前にどんな内容かわかってしまうので、わざわざクリックして内容を読む気が失せる。

「どういうことなんだろう?」と興味を抱かせるのがタイトルの役目であることを忘れてはいけない。

 

シンプルに書け、スットコドッコイ!

 

誰が生み出したのかは定かではないが(デイビット・オグルヴィ?)、「KISSの原則」というのが本書でも紹介されている。

これは「Keep it simple, stupid(シンプルにしとけ、バカ!)」の略称である。

人々は難しい言葉を目にすると、その意味を理解しようとするのに頭を使ってしまい、内容がなかなか入ってこなくなる。

文芸作品ならいくらでも高尚な言葉を使うのは勝手だが、多くの人に読んでもらいたいのなら、できるだけ日常的なシンプルな言葉を使った方がいい。

 

みんなが興味あるのは「セックス、欲、不安、義務感・自尊心・プロ意識」

 

じつは人々が興味がある事柄はある程度決まっている。

これはおそらく、どれだけ時間がたっても変わるものではないだろう。

簡単にいえば、

・セックス:モテる、恋人ができる、結婚相手が見つかる

・欲:金、地位、名声

・不安:失業、老後、病気、離婚など、「いまあるものを失う」ことの恐怖

・義務感・自尊心・プロ意識:環境にいい、貧困撲滅、震災復興

である。

ここら辺を刺激するような内容だと、人の興味を引きやすい。

 

炎上も、目的にかなっていればアリ

 

個人的にはあまりおススメできないが、あえて人の反感を買うような内容を書いて注目を集めるのもれっきとしたテクニックではある。

なぜなら、最悪なのは「無視される」ことだからだ。

ただし、たとえば「注目を集めてクリック数」を稼ぐことが目的なのに、批判的なコメントばかりが集まってそんなにアクセス数が増えないならば、そういう方法はとるべきではない。

結局、「結果に結びつくか?」をきちんと検証しないといけないのだ。

 

熱意を持って書け!

 

じつは、文章でも「熱意」は伝わる。

とはいっても、別に「!」を多用すればいいとか、そういう問題ではない。

私もビジネス書などを読んでいて実感するのだが、著者が本気で何かを訴えようとしているのか、それともそうではないのかは、案外わかるもなのだ。

じゃあどうやって熱意を持つのか?

いくつかテクニックがある。

・友達に向けて書いているかのような気持ちになる

・一気に書く

・とにかくたくさん書く

・「これは書かないほうがいいだろう」などの制限を取っ払い、最初はすべて書く

 

「物語」は魅力的だ

 

人は「物語」に惹かれる。

物語があると「結末」が知りたくなるものなのだ。

だから、もし具体的なエピソードがあるのなら、それをうまく活用すると、読者を引き込むことができる。

もちろん作り話でも構わないが、わざとらしかったり、荒唐無稽すぎたり、長すぎたりすると意味はない。

 

無料の情報を盛り込む

 

「もっとも儲けられる人間は、だれよりも“与えられる”人間である」

 

ということは、よく自己啓発書に書いてある。

よくよく考えれば、商売というのはまず商品やサービスを提供してから、その対価を受け取るシステムだ。つまり、受け取るためには、まず自らが与えられなければならない。

ブログでもこれは同じだろう。まず読者に何かを与えなければならない。

これは最初のほうで述べたベネフィットと同じである。

たとえば本を紹介する場合、多くの場合は「だいたいどんなことが書かれているか」を紹介するが、これが無料の情報に当たる。

 

脚色してはいけない

 

物語を創作するのは構わないが、紹介する者に対して実物よりも過大・過少に評価してはいけない。読者は賢いので、過大な評価にはすぐ気付く。

また、過小評価(たとえば確実性を上げるために断定的な表現を避けるなど)は説得力を無駄に損なう。

事実(もしくは自分の正直な気持ち)を書くと、それは意外と相手に伝わる。

 

絶対に読み直す

 

書いたものをそのまま公表するのはあまり賢いやり方とは言えない。

出来れば一晩くらい置いてから自分で読み直し、手を加えてからのほうがいい。

もっといいのは誰かほかの人に一度読んでもらって修正を加えることだが、とにかく書きっぱなしはよくない。

 

おわりに

 

こんなところだろうか。

もちろん、ここで紹介したのは私が気になったごくごく一部であり、実際の本にはもっと実例をたくさんあげながら詳細なテクニックを数多く紹介している。

 

 

具体的なテクニックではないものの、本書全体で貫かれている教えは「オリジナリティはいらない」という考え方である。

小説ならいざ知らず、もしブログの執筆が何かしらの目的アフィリエイトで儲ける、セルフブランディングなど)を達成するための手段なのだとしたら、じつは「自分らしさ」というのは重要な要素ではない。

読者が興味を引かれる要素というのはもうある程度定まっていて、成功するための法則というのも確立されているのだから、その法則にのっとってルールに忠実に書けば、結果は出るはずなのだ。

 

 

 

(ちなみに、紹介する商品は最初と最後に2度、提示したほうがよい)

 

今回はこんなところで。

それでは、お粗末さまでした。