本で死ぬ

基本的には本の話。でもたまに別の話。

あの人が怒る理由、教えます~怒りを制御する方法~

 

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今週末、予定が入っていたのだが、ドタキャンされた。もちろん私はイラッ☆としたが、怒らなかった。

 

私は基本的に怒らない。仲の良い友人でも、私が怒っているのを見たことがある人はほとんどいない。

なぜ私はこんなにも怒らないんだろうと改めて考えてみると、おそらく「他人を信用していない、他人に期待していない」からだと思う。もっとカッコよくいうと、「あらゆる事態を想定している」からだ。

怒りは「期待が裏切られたとき」に生まれる

人が「怒り」という感情を発露させる原因は様々あるが、その根本を突き詰めていくと、「自分の期待と(悪い方向に)違うことが起こった」ためだと思う。

たとえば店員の対応が悪かった場合。人は「店員の対応はこうあるべき」という期待を抱いていて、そうではない対応をされるから怒る。

たとえば家族を変質者に殺された場合。その人は「自分の家族がいきなり殺されることなんてないだろう」と考えているから、そうではない事態に憤りを感じる。

古臭い考え方を持つ上司にイライラするのは「上司はこうあるべき」という期待があるから、それを裏切られたことにフラストレーションを感じるのだ。

事態に慣れると怒りは少なくなる

一方、海外に旅行して小さな店などで雑な対応をされても怒る人は少ないだろう。それは、外国人の接客の質にそれほど期待してないからだ。雑な対応をされるのも想定内のことだから、いちいちそれに怒らない

また、政治家がウソをついていちいち怒る人は少ないと思われる。怒りという感情は沸くが、それを発露させない。これまでたくさんの政治家はウソをついてきたので、人々は政治家がウソをつくことに慣れている。つまり、たいていの人は「政治家はウソをつくもの」と、はなから政治家にあまり期待していないからである。

また、冒頭で私がドタキャンに怒りを発露させなかったのは、約束をした人が過去にもドタキャンしたことがあるからということも理由にある。「もしかしたらドタキャンされるかもしれないな」という予想が頭の片隅にあったから、さほど頭には来なかったのである。

怒りっぽい人は「怒りは問題解決の有効な手段」と信じている

さて、世の中には怒りっぽい人がいる。「そんなことで怒るの!?」とびっくりしてしまうような人もいる。こういう人は「こうあるべき」という思い込みがものがすごく強いので、想定外の事態がたぶん起こりやすいのだ。

あともうひとつは「怒れば事態が好転する」という経験を過去にしてきた人である。怒りを発露することが問題を解決する一番手っ取り早い手段だと信じているのだ。スイッチを押せばバナナが出てくることを学んだ猿はお腹が空けばスイッチを押すことを学ぶ。それと同じだ。

怒られる時の心構え

たとえば仕事で上司に怒られたら申し訳ないと思おう。上司が怒っているのは「あなたにかけた期待が裏切られた」からである。つまり、「あなたならできるだろう」と期待をかけてくれたのに、あなたがそれを裏切ってしまったのだ。

もちろん世の中の、ブラック企業と呼ばれるような会社には到底達成できない理不尽なことを要求し、それを果たせないと怒鳴り散らす人もいるだろう。残念だが、その場合は「上司はそういう仕様」なのだと諦めるしかない。他人を変えることはできない。どうやっても怒られるのなら「そういう人なのだ」と最初から考えていれば、いざ怒られてもストレスは少なく済む。

私も仕事を始めたばかりのころは毎日上司に怒られまくっていたが、「怒られている内が華」と思っていた。本当にヤバいのは「ミスをしても怒られなくなる」ことだ。なぜならそれは、上司がもう自分に何も期待していないことの表れだからである。

あらゆる事態を想定しよう

私は、怒りが問題を解決するケースはまずないと考えている。

約束をドタキャンされたからと言って怒り散らし、約束を半ば無理やり履行させても楽しくない。私の目的は「その人と一緒の時間を過ごす」ことではなく、「その人と一緒の時間を過ごすことによって楽しい気持ちになる」ことであり、怒るとその目的を達成できなくなることは目に見えている。

それだったらさっさとプランBに移ったほうが、自分のためにも相手のためにもいい。私は今日の予定が何にもなくなってしまったので、部屋の片づけと読書をして過ごした。部屋がきれいになり、読みたい本が読めたので私は楽しい気持ちになった。

もしも怒りたくないなら、「あらゆる事態が起こり得る」とつねに考えよう。怒りというのはパニック状態のひとつの症状なので、あらかじめ予想していればパニックに陥ることはなくなる。

また、世の中には「理不尽な怒り」は存在しない。怒っている当人にとって、その事態で怒ることは全然理不尽ではないのだ。ただ、怒られた側が「そのことによって怒る人がいる」ことを想定できていないだけである。

テクニックとしての「怒り」

とはいえ、いつどんな状況でも怒らなければいいわけでもないのが難しいところだ。あまりにも怒らなすぎると相手にナメられることがある。それを防ぐために大切なのが「テクニックとしての怒り」である。徒花はまだこれを習得できていない。

怒りを発露することは自分の「意志の強さ」を相手に示すことにもつながる。「どうしてもこうしたい」という熱意を伝えたり「これだけは許さない」というメッセージを相手にわかりやすく伝える手段なのだ。

もちろん、このテクニックを効果的に使うには条件がある。一番大切なのは「意図的に使う」こと。怒ることの目的を明確にし、「ここぞ」という場面でのみ使うことで効果を発揮するからだ。また、あまり頻繁に使いすぎると「そういう仕様なのね」と相手に慣れられる可能性がある。

また、怒りの表し方も大切だろう。ただ怖い顔をして怒鳴ればいいというものでもない、と思う。が、私はまだこのうまいやり方を確立できていないので、怒り方についてはまだあまり語れない。

とにかく、怒りに自分をコントロールさせるのではなく、自分が怒りをコントロールしよう。自分の感情にあまり好き勝手なことをさせるのはスマートではない。

怒りは用法・用量を守って正しくお使いください。

 

ちなみに、「怒り」に関連する書籍はいろいろたくさん出ている。「アンガーマネジメント」というテクニックもあるようだ。以下に挙げたものは適当に選んだだけなので、どれが一番わかりやすいかはわからないが。

アンガーマネジメント 怒らない伝え方

アンガーマネジメント 怒らない伝え方

 

 

イラスト版子どものためのアンガーマネジメントスキル: 怒りとじょうずにつきあうための43のトレーニング

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  • 作者: 篠真希,長縄史子,日本アンガーマネジメント協会
  • 出版社/メーカー: 合同出版
  • 発売日: 2015/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それでは、お粗末さまでした。