本で死ぬ

基本的には本の話。でもたまに別の話。

文芸

大陸一の娼婦を目指す少女のサクセスストーリー~『芙蓉千里』のレビュー~

ジブリの大ヒット作『千と千尋の神隠し』は性風俗の現場で働くことで成長していく少女の物語であるというテーマがあって(詳細はこちらを参照)、私はそのことを覚えていたからなのだろうが、この本を読んだときに『千と千尋の神隠し』を思い出した。 芙蓉千…

読書家の人に『アラビアの夜の種族』を読んでみてほしい

人はなぜ物語を読むのか。

秋の夜長にちょうどいいサスペンス~『出版禁止』のレビュー~

今週のお題「読書の秋」 今回紹介する本はこちら。 出版禁止 (新潮文庫) 作者: 長江俊和 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/03/01 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る テレビドラマの演出・脚本・ディレクションのほか、映画監督としても…

カルピスの原液をうまいと感じる人はほとんどいない~『ルビンの壺が割れた』のレビュー~

今回紹介する本はこちら。 ルビンの壺が割れた 作者: 宿野かほる 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/08/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 賛否両論である。ただ、どちらかというと否定的な意見が多い。私はこの作…

『スクラップ・アンド・ビルド』のレビューを書いていたらいつの間にか筋トレの話になった

今回紹介する本はこちら。 スクラップ・アンド・ビルド 作者: 羽田圭介 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/08/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (35件) を見る ピース又吉直樹氏の『火花』と一緒に芥川賞を受賞した作品。著者の羽田圭介氏は…

メキシコ版「仁義なき戦い」~『犬の力』のレビュー~

今回紹介する本はこちら。 犬の力 上 (角川文庫) 作者: ドン・ウィンズロウ,東江一紀 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2009/08/25 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 175回 この商品を含むブログ (188件) を見る 犬の力 下…

時代に翻弄される女性たち~『政略結婚』のレビュー~

今回紹介する本はこちら。 政略結婚 作者: 高殿円 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/06/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 幕末、明治、昭和を生きた3人の女性を中心に、その時代時代で変わっていく「結婚」「家柄」にまつわる物語。

どんでん返しの宝石箱や!~『この闇と光』のレビュー~

今回紹介する本はこちら。 この闇と光 (角川文庫) 作者: 服部まゆみ 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/11/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 盲目の王女レイアと父王を巡るゴシックミステリー。

『ちょっと今から仕事やめてくる』の小説としての巧みさ

天職というのは「お金が儲かる趣味」ではないかと考えている徒花です。

文学には社会不適合者が必要だ~『こちらあみ子』のレビューなのか?~

映画『ドクター・ストレンジ』を見てきました。

原田マハが止まらない~『楽園のカンヴァス』のレビュー~

『私自身:肖像=風景』アンリ・ルソー 最近、Instagramを本格的にやり始めて、とりあえず本の写真をアップしているものを片っ端から「いいねっ!!!!!」しているのだが、ザザーッとタイムラインを見ていると気付くことがひとつある。

す年末年始はとりあえずこの本を読んどけ10選 2016年版(小説編)

年の瀬も近づく今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

『コンビニ人間』を読んで正常と異常の境界線を考える

「普通はこうでしょ」と言われると噛み付きたくなる徒花です。

「怖さ」のメカニズム~『私の骨』のレビューじゃない~

帰宅するとすぐテレビをつける徒花です。とはいっても、別にテレビが見たいわけじゃないのです。

私は2週間ブログを更新しなかった……肉眼ではね~『〆切本』のレビュー~

2週間ぶり以上のブログ更新である。

『一瞬の永遠を、きみと』を読んで「君」という呼称について考える

ファーストキスは小4の徒花です。ウソじゃないよ!

青臭い……でもそれが大切なんだ~『いなくなれ、群青』のレビュー

昔は紫色が好きだったけど、その後は黄色が好きになり、最近は緑色が好きな徒花です。青が好きになったことは、ないなぁ。

登場人物の9割がクズ!~『デブを捨てに』のレビュー~

ザリッとした舌触りで背中が粟立つから、木製のスプーンでアイスを食べるのが苦手な徒花です。

『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』のレビュー~王道冒険譚『エッセ・エス』がおもしろい~

おとといの記事で、私はSchickハイドロ5のことをボロクソに書いたが、私は大きな間違い……というか見落としをしていたことに気付いた。

感情的になることは悪いことなのか~無為自然という名前の雑記~

私は感情表現が乏しい……らしい。

『プールの底に眠る』と映画『ハーモニー』のレビュー

「切なさ」という感情は不思議である。

『秘剣こいわらい』のレビュー~秘剣はロマン~

最新版予告編! スターウォーズ7 フォースの覚醒 2015 - YouTube さて、『スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』がいよいよ12月18日に公開される。

『ポジティヴシンキングの末裔』のレビュー~はじめての木下古栗~

ずっと前に読み終わってはいたし、これはブログに書かねばならんと思いながら、しかしどうしたものかと困っていた本が一冊あった。

『学問』のレビュー~男のオナニーは「自慰」ではない~

文学とエロスは親和性が高い。

小島よしおさん他が『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』のレビューを書いてくれるそうです

小島 よしお|Sun Music Group Official Web Siteより 日本には、三大奇書と、呼ばれるものが、ある。一番有名なのは夢野久作の『ドグラ・マグラ』だろう。

『君の膵臓をたべたい』のレビュー~ミステリマニアの悪い癖~

本はタイトルが命である。よほど著者が有名だったり、有名な賞を取った場合は別だが……という文章をつい最近書いた気がする。

『火花』のレビュー~その漫才は誰が為に~

徒花は天邪鬼のヒネクレ者なので、基本的に話題になっているものには手を出さない。なので、第153回芥川龍之介賞受賞を受賞して話題沸騰状態であるピース・又吉直樹氏の『火花』も、私はぜんぜん読むつもりはなかった。

『いとみち』のレビュー~はじめての越谷オサム~

最近はすっかりご無沙汰だが、高校生~大学初期くらいまではライトノベルもよく読んでいた。当時はまだいまほど市場が飽和状態ではなかったが、アスキー・メディアワークスの電撃文庫が趨勢を極めていた時代だったような気がする。 電撃文庫公式サイト|電撃…

『向日葵の咲かない夏』はミステリーではない

※本エントリはあまりにも文字ばっかりだったので、ところどころにセクシーなお姉さんの写真をばら撒いたが、内容とは全然関係ない 人に本を薦める、というのはなかなか難しい。